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株式会社 ビック・ママ
その他サービス業〔仙台市青葉区〕

洋服のお直しを通し「もったいない」の精神を世界へ!

株式会社 ビック・ママ 株式会社 ビック・ママ

仙台に本社を構え、主に洋服、靴、バックなどのお直しをしている「株式会社 ビック・ママ」。現在日本国内に70店舗を展開し、シンガポールにも出店しています。ボタン付けなどの簡単なお直しから、オフシーズンの洋服を預かるサービスもあり、衣類に関する悩み解決のお手伝いは多岐にわたります。設立当時から着々と店舗数、売上高を増やし、成長のスピードはとどまることを知りません。守井社長の目は常に世界を捉え、お直しを通して物を大切にする「もったいない」の精神を世界へ広めることにも挑戦している企業です。

所在地
〒980-0023 仙台市青葉区北目町6-6
Tel. 022-223-5328 Fax. 022-211-7156
http://www.big-mama.co.jp/
代表者
代表取締役 守井 嘉朗
資本金
5,000万円
創業設立年
1993年
受賞歴
2006年 経済産業省推進事業「IT経営応援隊 IT経営百選」優秀賞企業 認定証
2010年 「ハイ・サービス日本300選」
2014年 仙台市「障害者雇用促進 障害者雇用貢献事業者」感謝状
2015年 経済産業省「がんばる中小企業・小規模事業者300社」

(2016年1月取材)

人生は改善の連続。小さな失敗の積み重ねが大きな成功へのカギとなる

守井 嘉朗

代表取締役
守井 嘉朗

父が1964年に創業した洋服直しの下請けの家業を受け継ぎ、私が社長になった1993年に「ビック・ママ」を設立してから23年。旧141(現 仙台三越定禅寺通館)への出店から始まり、これまで多くのことに挑戦してきました。事業を展開していく中で関東圏や海外への出店は、以前から「やりたいこと」の一つでした。失敗のリスクも伴いますので大きな決断が必要でしたが、「やりたいこと」を実現するためにはまず「行動」が必要です。私は、失敗は悪いことではなく、未来の自分への「教材」になると考えています。小さな失敗を積み重ねていくことが、大きな成功への一番の近道です。小さな失敗を恐れず果敢に挑戦する人が志望してくれると嬉しいですね。
また、仕事をしていると、時には思い通りにいかず悩んだり、落ち込んだりすることもあります。しかし、人生は「改善」の連続です。例えば、シンガポールへ進出する際に立ちはだかった大きな壁が「言語の違い」です。縫製の技術をスムーズに伝えることができず苦労しました。そこで私は、日本の職人の作業の様子を映像に撮り、見せてみることにしたのです。すると、映像の中では日本語で説明しているにもかかわらず現地の人々は内容をほとんど理解してくれました。まさに「百聞は一見にしかず」で、映像がどれだけ役に立つのかと言うことを知りました。それからは、様々な技術を映像に撮り、さらに字幕を付けることに。言語の違いによって起こっていた業務の停滞はだいぶ改善されました。悩んでも、どんどんアイデアを出し実践する。このような経験は自分を「タフ」にしていくと思っています。問題を自己解決していく力もビック・ママは求めています。
まずは「素直で明るいこと」が一番大切。誰でも初めから何でもうまくできるというわけにはいきません。求められていることに対して、素直に取り組む素質は必ず必要になると思います。

業務内容

「お直しコンシェルジュ」洋服のお悩み解決をお手伝い

ビック・ママの主な事業は、洋服や靴、バッグ等の修繕です。「お直しコンシェルジュ」として、お客様が抱える洋服などへの悩みを解決するお手伝いをしています。ズボンの裾上げや、肩幅詰め、ボタン付けなど様々な希望に合わせて熟練のスタッフが確かな技術で対応。現在、社員数はパートも含め272名で、日本国内に約七十店舗、シンガポールにも3店舗展開しています。お客様から預かった洋服の直しの程度によって、店舗で直せるものはその場で直し、大掛かりなものは青葉区北目町などの工場で仕上げています。お直しとは、ものを大切にする「もったいない」という思いの表れ。日本の大事な文化の一つです。この文化を世界に広めることにも貢献していると感じました。

企業の特色・強み

女性が一生働き続けることのできる職場を作りたい

女性のスタッフが多いだけに、女性が働きやすい環境を整えることに力を入れています。「制度を作るだけではなく、女性に対する理解を示すことも大切です」と守井社長は話します。結婚・出産・介護などさまざまな事情に合わせた勤務体制を構築。女性がキャリアを中断せず一生働くことのできる職場づくりを目指しています。2014年には本社近くに「ビックママランド」という保育所を開設しました。ビック・ママの従業員以外も利用することができる保育所です。ビック・ママでは、多くの女性社員が結婚しても仕事を続け、子育てしながら働いている人も多くいます。女性が抱く「ずっと働き続けることができるだろうか」。そんな不安を払拭してくれるような環境が整えられているのです。

将来のビジョン

仙台から、世界へ挑戦。さらなる海外進出を目指して

「ビック・ママ」という名前には、さまざまな事業を生み出す母親のような存在になりたいという思いが込められています。その名の通り、店舗や従業員をもっと増やして事業をさらに拡大し、一番の目標は上場すること。そして今後は海外進出にさらに力を入れていく予定です。守井社長の本棚には、ビジネス書がびっしり並んでいました。成功の裏には多くの学びと実践する努力があるのだということを感じましたが、「生きているうちにやりたいと思うことは全部やってやろうという気持ちですよ」と守井社長は笑顔で語ってくれました。さまざまなアイデアをどんどん具現化し、ビック・ママの名前を世界に知らしめる日は、そう遠くないかもしれません。

わたしの出番!

好きなことが仕事に。ずっとこの仕事をし続けていきたい!

わたしの出番!

本望 磨美さん
ララガーデン長町店店長

昔から裁縫が好きで、服飾の専門学校を卒業したあと、「縫うことを仕事にしたい!」と思いビック・ママに入社しました。現在入社9年目で、店長として長町の店舗と、北目町の本社でも働いています。お客様が困っていることに真摯に向き合い、できる限りのことをして服を甦らせ、喜んでもらえた時にやりがいを感じますね。私の結婚式の時に会社の仲間がウエディングドレスを作ってくれた時はとても嬉しかったです。温かな雰囲気の会社が大好きです。結婚した後も仕事を辞めるという選択肢はなく、ビックママランドがあるので、いつ子供ができても大丈夫!という気持ちで安心しながら仕事をしています。ずっとビック・ママで仕事をしていきたい。そんな気持ちにしてくれる会社ですね。

マイ・パートナー

洋服直しの仕事には欠かせない相棒

マイ・パートナー

ミシン、洋服直しには欠かせない相棒

本望さんのマイパートナーは、お直しの仕事には欠かせない「ミシン」です。プロが使う工業用ミシンはパワーがあり、厚い生地でもスイスイ縫うことができます。入社したばかりの頃は、覚えることがいっぱいで大変でした。しかし、専門学校で習った知識も生かし、3か月ほど経った頃には慣れてきて一人で仕事ができるようになったそうです。初めは縫うスピードも遅く、どうやったらスピードを上げることができるか悩みました。ですが、もともと縫うことが好きだったため、作業を苦に感じることはなく、自分なりに改良を重ねるうちにスピードもかなり上がったといいます。これまで、多くの人の悩みを解決してきたこのミシンは、これからも本望さんの前にあり続けることでしょう。

先輩の声

「本当にやりたいことって何?」自分の気持ちに素直に行動する

先輩の声

本望 磨美さん
ララガーデン長町店店長

仕事を選ぶときには「自分の本当にやりたいことは何か」と考え続けることを忘れないでほしいです。好きなことを仕事にするのは難しいと思われがちです。しかし、私は心からやりたいと思えることを仕事にし、仕事が楽しいから続けられています。辛い時も、いかに楽しい気持ちに持っていけるかは自分次第。妥協せず、自分にあった仕事を見つけられるよう頑張ってほしいと、心から思っています。

この記事を書いた学生記者

守井社長のお話を聞いて驚いたのは、「これほど世界に目を向けて事業を展開しようとしている方が仙台にいたのか」ということです。「ビック・ママ」が洋服のお直しの会社であること、さまざまなデパートに店舗を構えていることは知っていました。しかし、シンガポールに出店し、さらなる海外進出に向けて挑戦をしていることは知りませんでした。表面から見ていただけではわからないことはたくさんあると感じました。このような情報があるとないとでは、就職活動の内容も変わってくると思います。もう一つ印象に残っているのが、社長の「欲望」に対する考えです。今の世の中は、「お金持ちになりたい」といった欲望を口にすることは「よくないこと」と認識されがちです。しかし、自分の野望をどんどん口にして、体現していくことは大事だと仰っていました。確かに周りを気にして自分の思いを飲み込んでしまっていることが多いなと自らを振り返りました。これからは自分の願いを有言実行していきたいです。(鈴木 絵梨香)