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株式会社 舞台ファーム
農業、林業〔仙台市若林区〕

赤ちゃんが食べても安心・安全な食品を農場から食卓へ

株式会社 舞台ファーム 株式会社 舞台ファーム

株式会社 舞台ファームは主に、米の生産や販売、野菜などの農産物の加工、販売を行っています。また、グループ企業が宅配寿司「銀のさら」を運営するなど、業務の内容は幅広いです。「食の6次産業化」分野の人材育成に力を入れており、食の6次産業化プロデューサーの新段位最高レベルにあたるレベル5を取得。次世代の農業がどのようにして発展するかを常に考え、人財育成に励んでいる企業です。大手企業とも提携し、消費者に安定して商品を提供するために安定的なサプライチェーンを構築しています。

所在地
〒984-0837 仙台市若林区日辺字田中11
Tel. 022-289-6768 Fax. 022-289-6243
http://www.butaifarm.com
代表者
代表取締役 針生 信夫
資本金
5,000万円
創業設立年
2003年
受賞歴
2013年 東北ニュービジネス大賞

(2016年2月取材)

考える農業

針生 信夫

代表取締役
針生 信夫

農業をやりたいという方ももちろん歓迎しますが、自分を伸ばしたいという方、自分の人生を設計できる方を採用したいと考えています。当社では、「農業×○○」をテーマに事業を進めているのですが、「○○」に入るものに何があるでしょう。例えば「デパートの地下」。閉店したデパートの地下に手を加え、室内で、しかも陽のあたらない地下で作物を育てるといった考え方です。農業の仕組みが根底から変わろうとしている現在において、「○○」に当てはまる柔軟な発想が求められています。広大な土地を使うという従来の考えだけではなく、全く関係のないような場所で作物を育てるという考えが必要です。入社後には、このような思考力を磨いてほしいですね。そして、舞台ファームの外で活躍してもらいたいです。例えば、福島県内の農家は原発事故による放射線の影響を受けています。福島でも放射線の影響を受けず、安心・安全に野菜や果物などを作れる仕組みを考え、実現してほしいのです。それは起業しても、農家になってでも構わない。私は、農業を本質から変えていくことのできる人材を輩出していきたいのです。
そのための社内教育も充実しています。環境の保護や保全にかかわる仕事、あるいはそれに従事する労働者を最近は「グリーンカラー」と呼んだりしていますが、農業とマーケティング・営業の両方ができる人材を育てるべく、日々教育しています。これまで農業は、肉体労働というイメージが強かったのですが、今後はマーケティング・営業を行える人材が求められていきます。「グリーンカラー」に仕事を任せることで、効率的に農業を行うことができるのです。こうした人材を育てるための社内の環境づくりにも積極的に取り組んでいます。人には得意、不得意があります。得意、不得意をしっかり見極め、得意分野が生かせるような人員の配置をし、誰もが特性を生かして効率的に働けるような環境を整えています。

業務内容

大手企業の力、フル活用

他の大手企業と提携して事業を進めています。東北地区すべてのセブンイレブンに並ぶカット野菜やホール野菜、お米は、すべて舞台ファームで生産されたものです。日本農業法人として、史上初めてセブンイレブン社のベンダーに登録し、さまざまな商品を提案することができるようになりました。また、アイリスオーヤマとの共同出資で舞台アグリイノベーション(株)を設立。2014年に亘理に精米・貯蔵施設を建設し、安心、安全な米づくりに取り組んでいます。大手企業と手を組むことで、事業の幅を広げることができました。野菜や米を安定して供給できる仕組みを構築し、消費者に安全、安心な商品を提供できるように努めています。

企業の特色・強み

圧倒的なスケール

どんなことがあっても、食を安定して供給できる仕組みが大きな強みです。2011年の東日本大震災のときは、42の地点で3万食を炊き出ししました。震災後は多くの人が食料に困っており、特に震災の2日目以降に食料がなくなってしまった家庭が多くありましたが、炊き出しによって被災者の食を支えることができました。舞台ファームでは、今後も起こり得る大災害への備えも整えているそうです。また、就労支援を行っていることも特筆すべき点です。プロのフットサル選手には、練習のない時間帯に働いてもらうなどしながらその生活を支えています。障がい者も積極的に受け入れており、2015年には22人を受け入れました。会社の規模の大きさ、包容力の大きさが最大の強みです。

将来のビジョン

視点を世界へ

現在は、東北地区最大規模の農業会社に成長しました。東北6県で舞台ファームの商品を手にすることができます。今後は、将来にわたって安定して食料を国内に供給することを第一に考えています。食料自給率が低下し、日本だけで食料をまかなうことが難しくなっています。まずは国内でしっかり農業ができる体制づくりを目指しています。日本の農業が良くなったら、世界の農業に目を向けたいと考えているそうです。世界の農業が良くなることで日本、地域、自分や家族の農業が良くなります。これまでも仙台・宮城にとどまらない事業を展開してきました。日本、世界に「舞台ファーム」の名をとどろかせるために、今後も歩み続けます。

わたしの出番!

恵まれた環境

わたしの出番!

木皿 真理子さん
品質管理部

以前勤めていたIT関連企業を退職し、自宅から近い舞台ファームに再就職しました。入社したころは工場内で製造を行っていましたが、現在は品質管理の仕事を任されるようになりました。日が浅く、品質管理に関する専門的な知識があるわけではないので、日々勉強しながらやっています。社員同士の仲が良く、働きやすいところが会社の魅力です。女性社員の多くが家庭を持っていますが、家事や育児との両立ができています。女性社員を優遇する制度自体はないですが、家族の事情があるときは会社側が理解を示してくれます。急な休暇の場合でも周りでカバーしてくれるのでとてもありがたいです。

マイ・パートナー

仕事のメモで埋まったノート

マイ・パートナー

業務用のメモノート

木皿さんの必須アイテムはメモ用のノート。品質管理部に配属されてからのメモがたくさん残っています。仕事に慣れ、今ではメモする機会が減りましたが、仕事で分からないことがあったときに見返しているそうです。「人に見せられるものじゃない」と恥ずかしげに話してましたが、ノートを見返す様子は懐かしそうで、ノートに対する愛着があることがうかがえました。品質管理の仕事を始めてまだ経験が浅い木皿さん。取材の最後に仕事の様子を見ると、慣れた手つきで業務に取り組んでいました。仕事の原点に立ち返れる「自分だけのノート」は、これからも木皿さんを支え続けます。

先輩の声

新たなる挑戦

先輩の声

徳田 辰吾さん
品質管理部

以前も食品関連の仕事をしていて、肉や魚などを扱ってきましたが、米と野菜を扱ったことはありませんでした。新しいことに挑戦することが好きなので、米と野菜を扱っている会社を探し、経営方針に魅力を感じて入社しました。品質管理以外にも、例えば営業などといった仕事も任せてもらえることに喜びを感じています。

この記事を書いた学生記者

農業もできて、マーケティング・営業ができる人材を育てているところにすごく驚きました。私は取材するまで、農業は泥臭い作業ばかりで、それ以上の業務は想像がつきませんでした。農業が発展していくためには人財育成が重要だと感じました。また、「ビジネスは経営者で決まる」と繰り返しており、舞台ファームが実績を出してきたのも針生さんの力が大きいのだと感じました。従業員だけで業務を行うのはなかなか厳しいことです。経営者が働きやすい環境を整えてあげることで円滑に業務が回ることを改めて思いました。
若者や障がい者の就労支援を行っている点で、とても素敵な会社と感じました。働く機会を与えることのできる会社は少ないのではないでしょうか。農業の発展だけでなく、若者や障がい者に社会に出て活躍してもらいたいという針生さんの思いに感動しました。(池田 隆平)