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株式会社 日の丸ディスプレー仙台
製造業〔宮城郡利府町〕

「自分らしく生きれる会社」目指し、社員と築く新たな未来

株式会社 日の丸ディスプレー仙台 株式会社 日の丸ディスプレー仙台

株式会社 日の丸ディスプレーは、製作からデザインまで包括的で一貫したサービスを50年以上も提供し続けてきました。東京で創業し、仙台圏には二十年ほど前に進出。企業のトレードマークともいえる看板、屋内外ディスプレー製作などに力を入れてきました。一つひとつ丁寧に時間をかけてつくり上げるこだわりや、熟練された技術が評価され、東北圏はもちろん、全国各地に顧客企業を抱えています。店に入りたくなるような、商品を買いたくなるような看板、そして日本中の企業の理念や思いを「カタチ」にする企業です。

所在地
〒981-0134 宮城郡利府町しらかし台6-7-1
Tel. 022-356-6789 Fax. 022-356-6780
http://www.display.co.jp/index.html
代表者
代表取締役 新崎 博
資本金
3,000万円
創業設立年
1965年

(2016年2月取材)

技術や知識よりも「仲間を大切にできる人」。社員が築き上げる仕事場だから

新崎 博

代表取締役
新崎 博

採用部門は、大きく二つ。製作・製造といった工場勤務のほか、デザインや営業を担当する企画部に分かれます。ものを作る仕事と聞くと、なにか特別な技術や知識が必要だと思われがちですが、採用においては、スキルなどよりも、新しいことに果敢に取り組むチャレンジ精神や、成長したいという向上心を持っているかなども大切です。特に重視しているのは「仲間を大切にできるかどうか」です。弊社では、社員が快適に働くことができる環境づくりを、社員自身がアイデアを出し合い、共通のルールをつくっています。人によって考え方はさまざまであり、価値観は全く異なりますが、仕事というフィールドでは「暗黙の了解」ができてしまうことが多く、確認不足や無駄なやり取りが増え、業務に支障が出てしまいます。経営に関わる幹部だけでなく、現場を一番知っている社員たちが集まり、小さな問題でも一緒に共有し、解決にあたることで、快適で効率性のいい仕事場を築きあげているのです。「守れないルールはつくらない」ということです。この取り組みのおかげで、社員がお互いに関わり合い、どうすれば業務を改善できるか、より効率よく働けるのかを自発的に考えるようになりました。社員が積極的に職場づくりに関わっているだけに、会社の未来を築いていく新入社員の採用には力を入れています。会社見学で現場の雰囲気を感じてもらうことはもちろん、内定後には5日間の「職場体験」を経験してもらっています。入社後に行う実際の業務を他の社員と行うことで、説明会やインターネットの情報だけでは伝わりきれない体験をしてほしいからです。会社とのミスマッチをできるだけ防ぐこともできますし、一人ひとりのキャリアを大切にすることが会社の成長にもつながると考えています。将来に向け、新しい事業を増やしたいと考えているので、仲間とともに新しいことにチャレンジしたいという人材のエントリーをお待ちしています。

業務内容

確かな技術と信頼。仙台圏の生活空間づくりに不可欠

日の丸ディスプレーは、東京の本社をはじめ、埼玉と仙台に工場があります。中でも利府町のしらかし台工業団地にある工場設備は、東北随一の規模を誇る大きさです。ここでは主に看板や屋外広告などを手掛けています。東北圏に展開するコンビニエンスストアの看板や、仙台駅前の雑貨店「LOFT」にかかる垂れ幕のデザインなどを担当している企業で、建築をはじめ内装業界との関わりが強く、仙台駅周辺の開発にも大きく貢献しているのです。まさに仙台圏の生活空間をつくりあげていくうえでは欠かせない存在。長年、築きあげてきた確かな技術と信頼により、多彩な業務を展開しています。

企業の特色・強み

自分らしく生きる環境。仕事から離れても充実した生活を

人間らしく、自分らしく生きる環境の充実に取り組んでいます。21世紀に入り、絶え間なく変化を続ける社会経済。新崎社長の頭にはある問いが浮かびました。「社会のルールにはまって、自分らしさを失っていないか」。漠然と仕事をこなし、帰るだけの生活。「会社は売り上げをあげ、社員に給料を渡すだけの箱なのか。それなら、自分の会社じゃなくてもいいじゃないか」。この問いから、社長は会社の変革に着手。社員がいきいきと働ける環境を整えるために尽力しました。その一環が有給休暇促進。仕事ばかりになり、家族や、自分だけの時間を過ごすことが難しくなってはいけないと、社員には積極的に有給休暇を取るように勧めているそうです。仕事だけでなく、私生活の充実にも力を入れているのです。

将来のビジョン

時代の流れに任せず、自ら舵を。他業種とのつながり深め、新事業へ

ドローンや自動運転自動車など、新しい技術が社会の仕組みを変化させていくことは明らかです。駅構内やビルの壁などに埋め込まれる大型の映像広告や看板をはじめ、屋外広告も大きな変化が着実に進んでいます。一方では、景観への規制が強まり、新しいビルには看板がつかなくなっていることも事実です。それだけに従来の枠にとどまらない新規事業を増やしていくそうです。社会が変化する中、いままでと同じビジネスに固執していては、時代に取り残されてしまうだけ。他業種とのつながりを深め、日の丸ディスプレーが持つ技術と経験を生かし、新しい価値を生み出していこうとしています。顧客が形として実現できない商品の製作などを通じて「商売繁盛支援」を軸に展開したいとのことです。

わたしの出番!

工場でただ一人の女性。「これから女性の力は不可欠」

わたしの出番!

渥美 枝莉花さん
製造部 入社3年目、近い将来には一人立ちが求められることに、プレッシャーもあるが「やりがいがある」

男性ばかりの職場ですが、女性も快適に仕事ができる環境だと実感しています。入社してから2年、アクリル加工を担当してきました。同じ現場の先輩が近々定年を迎えるため、早く一人立ちできるように、必死に技術を盗もうと勉強の日々を過ごしています。工場で働く女性は私だけですが、休み時間には年齢、性別関係なしに冗談を言い合ったりしています。社員同士、良好な関係を築けていますし、とても働きやすいと実感しています。自分が製作した看板が、実際に仙台の街を彩っている風景を見た時の達成感は忘れられません。部署にもよりますが、細かい作業が多いため、手先が器用な女性の活躍は欠かせないと思います。

マイ・パートナー

多様な業務の習得へ。先輩の技術や助言が詰まったノート

マイ・パートナー

ノート 先輩のアドバイス、自分の気づき・・・ 夢を実現するまでの人生史が綴られていく

入社から間もない佐藤啓太さんが欠かせないものは、ノート。工場での製作業務は全くの未経験だったため、やることなすこと全てが初体験です。それゆえに、技術や知識を習得し、一日でも早く先輩たちに追いつけるように努力を続けています。作業でミスや疑問点があれば、すかさず先輩に質問。アドバイスや自分で気づいたこと、その日に思ったことなどを書き留めて、あとから振り返れるようにしています。毎日、読み返すことで足りない技術を確認したり、作業のコツをつかんだり。「自分から学ぼうとする人がほしい」という新崎社長の言葉を体現する佐藤さん。自分の理想である「ものづくり職人」になるため、試行錯誤を重ねた日々を記録するノートは手放せないと語ります。

先輩の声

大好きな「ものづくり」。30歳を前にした人生の挑戦

先輩の声

佐藤 啓太さん
製作

幼い時から好きだった「ものづくり」を仕事にしたいと、30歳になる前に挑戦する気持ちで入社を決断しました。前職は畑違いの仕事だったので、一から技術を学んでいますが、現在は先輩たちの厚いサポートもあり、金属加工や溶接を担当しています。自分のアイデアが業務の改善につながるとやりがいを感じますし、世に出るものだからこそ誠意を持ってつくるというのが私のモットーです。

この記事を書いた学生記者

工場というと、やはり男性が働いている仕事場というイメージがあります。今回、取材でお伺いさせていただいた日の丸ディスプレー仙台も、工場勤務の女性はたった一人。社会における女性の活躍が議論されていますが、どうしても難しいのかと改めて実感しました。しかし新崎社長によれば、今後は女性の採用を増やしていきたいとのこと。労働人口の減少、働きたいという強い気持ちを持った女性の思いに応えられるよう、女性が働きやすい環境を整えていく予定だそうです。社会のニーズ、問題は常に変化する中、企業自身にもその技術や経験を生かしながら「変わる」ことが求められているのではないでしょうか。今回の取材で、その難題に果敢に挑戦する現場を見た気がします。(鈴木 俊平)