WISE:Work-style Information by Student's Eye

新プロジェクト「WISE」始動!
学生による学生のための
地域企業情報誌&WEBサイトを作ろう!

株式会社 ごんきや
生活関連サービス業、娯楽業〔塩釜市〕

こだわりのお葬式を

株式会社 ごんきや 株式会社 ごんきや

創業200年の歴史を持つ老舗の葬祭企業「株式会社ごんきや」。葬儀から仏花、仏具販売まで、葬祭に関わるあらゆるモノとサービスを提供しています。経営理念は「安心と信頼を経営基盤とした企業活動を通じ、『笑顔あふれる未来づくり』に貢献する」こと。故人とその家族のため、徹底的に質を追求した「こだわりのお葬式」を提供し、大切な人の死を乗り越えた先にある、笑顔あふれる未来への一歩を支えています。

所在地
〒985-0043 塩釜市袖野田町24-2
Tel. 022-365-5555 Fax. 022-365-5557
http://www.gonkiya.com/index.html
代表者
代表取締役社長 佐藤 知樹
資本金
4,000万円
創業設立年
1815年
受賞歴
2001年 JECIA(日本文化儀礼調査協会)による「サービス業格付」で最高評価「☆☆☆☆☆ (五つ星)」を獲得
2010年 週刊ダイヤモンド「お客様対応安心度ランキング」 東北・宮城県 第1位 獲得

(2016年2月取材)

求めるのは、人に対する優しさと自分を高める向上心

佐藤 知樹

代表取締役社長
佐藤 知樹

人としての「優しさ」が基本にあり、人のために何かをしたいというサービス精神が旺盛な人を求めています。お葬式というのは、普通の人にとっては非日常的なものです。ましてや故人にとっては人生に一度のこと。したがってスタッフは、プロであっても仕事に「慣れ」てはいけないのです。人の悲しみへの対応はマニュアル化できません。だからこそ、人に優しく接する心が必要なのです。
そのうえで若い人には、短期的ではなく長期的な野心や向上心を持ってほしいと思います。「自分がこの会社をけん引していくぞ!」というくらいの勢いで。もちろん、こうした話ができるような人間関係を保つことも大切です。
私は専門学校や大学に講師として呼ばれることが多いのですが、学生には「今のうちに徹底的に遊び、好きなことに打ち込め」と言っています。なぜなら働き始めると、趣味の時間などほとんど取れないからです。学生時代に悔いの無いようにやりたいことを吐き出した人は、社会に出てからの切り替えが早い。仕事にこの先の人生を捧げる準備ができているんですよね。私も学生時代は趣味のバンド活動に没頭しました。
もう一つ、学生時代に行って欲しいことがあります。それは自分の周りを見直すことです。家族や友人など、当たり前の存在になっている人の大切さを再確認してほしい。今は自分の死を考え準備をする『終活』がブームです。私はこの終活を、若い人にもやって欲しいと思っています。死を考えることは決してタブーではなく、この先の生き方を考えることなのです。終活を通じて自分を支えるツールを探ってほしいですね。
葬祭業はマンパワーが無ければ成り立たない仕事です。今後起こる人口減少のことを考えると、この業界は間違いなく人手不足になります。さらに当社の一番の課題は「若返り」。会社に新しい風を吹かせ、次世代を支えるためにも、若い人の力に期待しています。

業務内容

葬祭業を通じて、お客様の人生をコーディネート

主な業務内容は、葬儀に関わること全般です。葬儀・葬祭の手配から葬祭会館の運営、生花の準備、墓石や仏具・仏壇選びに至るまで、計13部門に分かれた業務を行っています。ごんきやには130名の社員がいて、うち22名が厚生労働省認定1級葬祭ディレクターの資格を持ち、ご葬儀に対するお客様の幅広い要望に対応しています。
また、自分の人生を考えるための『終活』セミナーなども実施中。『エンディングノート』を制作し、自分の生と死を再確認します。このノートは遺族が見ることで、本人の意思を汲んだ葬儀の内容を考えることができるというメリットもあります。人が亡くなってからの仕事だけでなく、それ以前から死と向き合い、生き方を考える機会をつくることも、ごんきやの大切な業務の一つです。

企業の特色・強み

担当者からのサプライズで最高のサービスを

「悲しみは、悲しむことによってのみ癒される」という思いから、ごんきやでは徹底的に悲しんでもらう場を提供しています。お葬式は亡くなった人と遺族のためのもの。決して派手な演出で邪魔をせず、式本来の質を追求しているのが特徴です。
そのための工夫の一つに「葬儀担当者からのサプライズ」があります。佐藤社長は、自分の担当した葬儀中に、一つだけお客様の喜ぶサプライズをするよう社員に指導。例えば故人の好きだった食べ物を料理にこっそり加えるといったサプライズです。「この取り組みを行うようになってから、社員が担当するお客様の声をよく聞くようになりました。お客様から社員個人に宛てたお礼状をたくさんいただいています」と手ごたえを感じている様子です。

将来のビジョン

変わらないために、変わる

激変期にある葬儀業界で「本質を守り続ける…つまり変わらないために、変わる必要がある」と佐藤社長はいいます。例えば、仏間のない家が増えている現在、仏壇に手を合わせる習慣は薄れつつありますが、死を悼むという姿勢は変えてはいけないことです。そのために、現代仏壇と呼ばれる洋風の部屋にも置けるような仏壇を提供するという変化です。
200年という長い間、地域に支えられてきた企業として、地域で一番「ありがとう」を言ってもらえる会社を目指すごんきや。地域で一番愛される会社にすることで、社員の誇りにも繋げたいそうです。「社員の子どもが『俺の父ちゃんごんきやで働いているんだ!』と自慢できるようになるのがベストですね」。

わたしの出番!

お花のことなら、ご相談ください

わたしの出番!

伊藤 夢季さん
フラワーショップごんきや店員

西塩釜にある「フラワーショップごんきや」で仏花の販売をしています。日当たりのよい店内には、色とりどりの種類豊富な花々があり、お客様と何気ない会話をしながら花束をつくります。仏花は黄色と白というイメージが強いですが、花の好みは人ぞれぞれです。黄色が苦手な方にはピンクのお花で、オリジナルの花束をご用意するなどの工夫もしています。
以前から花は、私にとって身近な存在だったのでこの仕事を選びました。大好きな花に囲まれて癒される毎日です。一見華やかな仕事のようですが、お盆やお彼岸の時は大忙しです。時には電話対応のため他の店舗のスタッフに手伝いを頼むこともありますが、この仕事を好きになれば大変な時期も乗り切れます。

マイ・パートナー

葬儀社ならでは「友引表」

マイ・パートナー

「友引表」葬祭部門の佐藤裕也さんのマイパートナー

営業担当の佐藤裕也さんのマイパートナーは「友引表」。毎月の”友引”にあたる日が一目でわかります。「友引の日に葬儀ができないわけではありません。ただお客様のなかには、気にする方もいらっしゃいますし、塩釜の火葬場は友引はお休みなので、友引表でスケジュール管理をしています」。
昨年は社内でもっともお客様からの「ありがとう」をいただき、社内表彰された佐藤さん。持ち物にもお客様に対する気遣いが感じられます。「新人の頃は宗派の勉強のために寺巡りをしていました。今年も社内一ありがとうをいただけるように頑張ります」。胸ポケットに友引表をしっかり収め、力強く語ってくれました。

先輩の声

遊びを通して雑談力を

先輩の声

佐藤 裕也さん
営業

入社して5年。葬祭部門の業務を担当しています。仕事柄、地域のご高齢の方とお話しすることが多いのですが、そこで重要になるのが仕事以外の会話、いわゆる雑談です。地元企業に就職するなら、地域の話題や方言についていく必要があります。学生時代に田舎に行くなど、遊びを通じて地域の情報をキャッチしてみてください。

この記事を書いた学生記者

今回取材したのは塩釜に本社を構える葬儀社「株式会社ごんきや」さん。葬祭業界と聞くと暗いイメージを持つ方もいるかもしれませんが、取材に応じてくださった佐藤社長をはじめ、ごんきやさんの社員の皆様はとても暖かく熱い思いを持った方々ばかりでした。
取材を通じて一番心に残ったのは、葬儀担当者さんからの「サプライズ」のエピソード。昨年最も多くの「ありがとう」を集めた佐藤裕也さんは、亡くなった方が最後に行きたいといっていた場所に葬儀のどこかで立ち寄ったり、次の日が誕生日だった人にはケーキを用意するなどのサプライズを行ったそうです。「他の業種ではありえないことですが、お客様である故人の家族が泣いてくれたときに、この仕事をやっていてよかったと思います」という佐藤さんの言葉が印象的でした。
「死」を身近に感じているからこそ、生きている人の喜びを真摯に考え徹底的に洗練されたサービスを提供するごんきやさん。宮城に住む身として、大変頼もしい存在です。(徳水 璃都)