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株式会社 グラフィック・トイ
情報通信業〔仙台市青葉区〕

「もっといいものを」 既存の考え方を飛び越える広告

株式会社 グラフィック・トイ 株式会社 グラフィック・トイ

2003年に発足し、2011年に株式会社になった広告会社です。単なる制作会社ではなく、関わった企業のプロモーションも手掛けるクリエーティブ・エージェンシー。従業員数は10名と多くはないが、仙台に留まらず幅広く活動しています。すべての広告に対する知識・経験を持ち、主な作品としては「八木山3歩」や学習塾の広告などがあります。本気で相手のことを考えた、広告の提案をしていくことをモットーとし、企業アピールに留まらない「社会が本当に必要としている広告」を作ることを目指す会社です。

所在地
〒980-0803 仙台市青葉区国分町1-8-14 仙台協立第二ビル5F
Tel. 022-398-4353 Fax. 022-797-4884
http://www.graphictoy.com/
代表者
代表取締役社長 田村 晋
資本金
100万円
創業設立年
2011年
受賞歴
第3回「仙台クリエイター・オブ・ザ・イヤー2011」シルバー賞(田村晋)

(2016年1月取材)

「素直なバカ」求む!

田村 晋

代表取締役社長
田村 晋

当社は2011年に設立したばかりの広告会社です。企業からの要望を受け、相手のニーズに沿った広告を提供するだけでなく、広告を制作する過程において、会社と会社、人と人を結び付けていくことを目指しています。
そんな私たちが求めているのは、誠実で、理想を追求できる人です。もっと簡単にいってしまえば、「素直なバカ」ですね。一緒に働くうえで、素直であることは大前提だと思っています。「バカ」というのは、自分の理想をあきらめることなく追い続けられる人であってほしいということです。少年漫画の主人公のように、ひたむきに自分の夢を追い続けられる人であってほしいんです。理想を真面目に追い続けられる人は、夢に向かうための努力は惜しまないんですよね。そういう意味では当社の社員はみんな「バカ」だと思いますよ。働いていると、何か一つ課題や試練を乗り越えても、次はもっと大きな壁が立ちはだかるものです。そうやって壁が目の前に現れた時に、「自分には無理だ」と思うのではなく、「やってみよう」と立ち向かっていける人であってほしいのです。挑戦することができる人は、痛い目を見るものです。初めからうまくいくわけはありません。でも自分の理想を追求できる人は、立ちはだかった壁を乗り越えるために勉強し、努力します。自ら進んで勉強する人は、どんどん伸びていきます。そういうひたむきに頑張れる人と一緒に働きたいと思いますね。
「誠実」という意味では、私たちの仕事はお客様ありきなので、自分の利益だけではなく、誰かの利益や喜びを、自分の喜びに換えられるような人に入社してほしいと思っています。若いころは自分の夢のために働くかもしれませんが、そのなかでも、自分の仕事が誰かに恩恵を与えられることに喜びを感じられるといいですね。

業務内容

好かれるための条件、教えます

テレビCM、WEBページの制作をはじめ、およそ全ての広告を手掛けている企業です。「広告というのは、自社や自社製品を誰かに『好かれたい』から発するものだ」と田村社長は語ります。依頼のあった仕事を、ただ単に制作するだけではなく、その会社が好かれるためには何が必要かという「条件」を提案しているといいます。これはただの制作会社ではなく、携わった企業のプロモーションも手がける「クリエーティブ・エージェンシー」です。嘘をつかずに、視点を変えて伝えることで、これまでとは違った見方をしてもらえるように変えていきます。「やりたいけどできない」という想いを抱えた企業の手を引き、「やってみよう」まで飛び越える手伝いをするのが、グラフィック・トイです。

企業の特色・強み

人と人をつなぐ 社会的利益を目指す広告

グラフィック・トイでは、自己利益のためだけではなく、社会的な利益を生み出す広告を目指しています。広告は「自社製品は他社製品よりもいい!」という自己利益的なアピールになりがちです。同業者はライバルで、仲が悪いということが往々にしてあるといいます。しかしグラフィック・トイでは、これまでの関係や見せ方を飛び越えて、同業者も、そうでない企業同士も繋ごうと取り組んでいます。いいものを制作している会社の接着剤になることで、よりよいモノを「みんな」で制作していこうとする試みです。「自己利益のためだけではない、社会に何かをもたらすことができるような広告を制作していきたい」と田村社長は語ります。

将来のビジョン

新しい考え方に触れる機会を作れる会社に

将来のビジョンは「社員がすごくなること、仕事ができる人になること」と田村社長。そのために、さらに会社を大きくし、独自の考え方を持っている人と触れ合う機会を増やしていきたいといいます。今は東北という地方の中で、人や企業を繋いでいますが、今後は中央と地方を繋いで、もっとさまざまな人と触れる機会をつくっていこうとしています。田村社長は「東京の人と一緒に仕事をすると、独特な考えを持っている人にたくさん出会える印象がある」といいます。そうした人々に多く触れることで、自分とは異なる知識や思想に触れ、社員に刺激を受けてほしいし、そのためには、新しい考え方に触れる機会をつくれるような企業に育てていきたいそうです。

わたしの出番!

いくつになっても「変わっていかなきゃいけない」と思うようになった

わたしの出番!

大竹 伸枝さん
アートディレクター、イラストレーター

ただ依頼された仕事に取り組むだけではなく、依頼自体についても自分でしっかり考えるように求められるのが、この会社の特徴ですね。社長が仕事に対して「理想」や「思想」をもって臨んでいる姿に、日々触発されています。
設立からもうすぐ5年ということもあり、社員間の仲間意識が強くなってきたように感じます。企業としての今後を話し合えるようになってきた感じですね。職場は女性が多く、今後はもっと若い人を採用していけるようにしたいと思っていますので、現在は後輩を育てるために自分がどう成長していけばよいかを考えています。

マイ・パートナー

自分自身、そして田村晋社長

マイ・パートナー

田村社長。社員への期待を語る

「誰かに言われたから仕事をしているという状態では、いいものは制作できない」と田村社長。取り組む前から言い訳を用意しているような状態では、時に少し無理な要求をも含まれている、他の人が組んだハードルを越えていくことはできないそうです。いいものを制作するためには、他者に理由をおくのではなく、己の意思でやりたいことをやるという姿勢が必要。そうして物事に取り組むとき、一番使えるのは「自分自身」と田村社長は言い切ります。「イメージ的には、自分の身体を、小さい自分が操っている感じ」。そしてもし、社員が自分一人で超えるのが難しい壁に直面して、誰かの力が必要になった時には、社長自身を使ってほしいそうです。

先輩の声

個性がぶつかりあう職場

先輩の声

久保 桂之さん
ウェブ・ディレクター

依頼を受け、ホームページを制作する仕事をしています。やりがいを感じるのは、お客様に喜んでもらえて、社会に貢献できたという実感が得られた時ですね。海外の人からも、見て、評価してもらえるのがウェブの仕事の魅力だと思います。より良いものを制作するためには、感覚だけではだめなので、今は勉強の毎日です。ウェブ上だけだと視野が狭くなるので、広範囲にわたって情報や知識を集めています。

この記事を書いた学生記者

職場には想像以上に女性が多く、約半数が女性だったことには驚きました。
取材全体を通して、常により良いものを目指して取り組んでいる人が集まっている会社だという印象を受けました。私は今回の取材に行くまで、制作系の仕事は「センスや感覚が物をいう世界」と思っていました。しかし、「いいものを制作するために学ぶ」という久保さんの言葉や、田村社長の求める人材像について話を聞いていくなかで、センスだけではなく努力があってこその創造性なのだと知ることができました。そして、努力は勉強に限らず、誰かに影響されて変わっていく幅を持つことでもあるのだと、大竹さんの言葉から感じました。
グラフィック・トイのモノづくりのなかには、つくり手それぞれの信念があります。要望に沿ったものをつくるだけではなく、本当にそのモノをつくることが、その顧客のためになるのかまで考えています。自身の仕事に本当の意味での「責任」を持つというその働き方に、非常に魅力を感じました。(北村 早智里)