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株式会社 花祭壇
生活関連サービス業、娯楽業〔仙台市青葉区〕

生花店から葬祭業へ!生花に特化した葬儀を実現

株式会社 花祭壇 株式会社 花祭壇

もともとは生花店として、地域の結婚式場を取引先としていましたが、時代とともに生花業だけではなく、1996年に生花を活用した葬儀業、株式会社 花祭壇を創業しました。故人の好きだった花を使った生花祭壇をつくることで、世界でたったひとつの葬儀を実現しています。現在は青葉区中山にある、フローラルプラザ中山に事務所を置いてるほか、宮町、台原、愛子、桜ヶ丘、長命ヶ丘、北中山と六つの事業所を展開しています。葬儀業務を中心に、葬儀請負や法事、法要企画、葬祭会館の賃貸などを行っています。

所在地
〒981-0952 仙台市青葉区中山4-14-35
Tel. 022-303-8731 Fax. 022-719-0631
http://www.hanasaidan.co.jp/
代表者
代表取締役 曳地 智
資本金
2億6,000万円
創業設立年
1996年

(2016年2月取材)

人の痛みや悲しみがわかる人がヒューネラルサービスの基本

曳地 智

代表取締役
曳地 智

お客様の感情に寄り添い、気持ちを汲み取れることが、仕事をするうえで最も重要です。葬祭業は決して笑顔あふれるような楽しい仕事ではありません。大切な人との最後の別れを手伝う仕事です。悲しみに暮れる人に、そっと優しく手を差し伸べられるような人を求めています。実際にあったエピソードですが、通常の白装束ではなく、亡くなった方がいつも着ていた抹茶色の装束を用意してあげると、ご遺族の方が「おじいちゃんらしい」と喜んでくださったことがあります。ほんの小さなことですが、一人ひとりを大切に思う気遣いを忘れてはいけません。
学生に向けては、「失恋したときを思い出してほしい」と話しています。確かに失恋は、「死」とは違うかもしれませんが、「大切な人とのお別れ」という点では、学生にとって一番身近に感じられる出来事だと思います。もう会えないと思うと悲しくなったり、楽しかったことを思い出しては寂しくなったりと、胸が苦しくなって涙が止まらないかもしれません。そんなとき、誰かが隣でうなずいて話を聞いてくれたりするだけで、気持ちが落ち着きますよね。「苦しいよね、辛いよね」と、自分の気持ちを代弁してくれるだけで、楽になったりしませんか。葬祭も同じです。いや、永遠の別れという点では、もっともっと苦しいことだと思います。大切な人とのお別れだからこそ、私たちが悲しみや痛みに寄り添うように接することが最も重要なのです。
あとは、お客様のために汗をかける人。例えば、お年寄りが1時間も立っている場にいたら、「きっと疲れるだろうから、座らせてあげよう」と椅子を用意してあげる。これはマニュアルには載っていないかもしれませんが、お客様の気持ちを考え、椅子を探して持ってくる。これは何よりの気遣いではないでしょうか。実際にそれを行動に移すことは、なかなかできない人が多いような気がします。一歩踏み出せる行動力のある人材に来てほしいですね。

業務内容

お客様の要望を聞き取って実現します

葬祭業では、電話でお客様から誰かが亡くなったという報告を受けると、まずは担当を決め、お客様のところに伺います。地域や家によって、それぞれ葬儀のスタイルが異なります。お客様が満足できる葬儀にするためには、何をすればいいのかを聞き出し、しっかりと要望に応えられようにします。担当が聞き取った要望は、生花店のフラワー中山に伝えます。お客様と生花店とをつなぐ仲介人でもあるので、責任を持って希望を伝え、工夫を試みます。葬儀プランは六つ。家族葬プラン、小規模葬プラン、一般葬プラン、自宅・寺葬プラン、教会葬プラン、火葬式プランです。葬祭会場は現在、青葉区に5店舗、泉区に2店舗と、合計七つを構えています。

企業の特色・強み

地域のつながりを大切にしています

「その地域で生まれ育ち、恋をして結婚して、年を重ねて死んでいく。それなのに、県外の葬儀社にお葬式をあげられるのはどうだろう。なにかおかしいと僕は思ったんです」と曳地社長。地域で生まれ育ち、そこで生活をしてきたからこそ、葬儀も地域の企業にお願いするのは当然と、曳地社長は地域とのつながりを常に意識しながら生活しています。例えば、休日の買い物も大型スーパーに行くのではなく、地域の商店街で買い物をしているそうです。このように地域と繋がっていることを意識していると、地域の方も意識してくれ「そのときには花祭壇に」とお願いしてくれるそうです。地域との繋がりを大切にしているところが花祭壇の特色です。

将来のビジョン

世界に一つしかないお葬式を演出します

生花を使用した葬儀を執り行う企業は、昔は少なかったものの、最近ではずいぶん増えてきたそうです。そのため、同業他社と比較して、花祭壇だけが提供できるオリジナルのサービスを模索してきました。そして今、花祭壇はこれからのビジョンとして新たな葬式のあり方を計画中です。それは「世界にたった一つしかないお葬式を演出するためのプロジェクト」だそうで、現在のところ詳しい内容までは公開できませんが、「今までの葬祭業にはない、新しいアイディアで、お客様に喜んでもらえるような仕掛けです」と曳地社長は胸を張って話してくれました。

わたしの出番!

小さな気配りを忘れないこと

わたしの出番!

西嶋 愛葵さん
フローラルプラザ桜ヶ丘 副支配人

大学では心理学を専攻し、どうすれば人の悲しみや苦しみに寄り添うことができるのかを勉強していました。学んだことを生かせるような仕事をしたいと思い、就職先を選びました。この仕事をしていると、女性だから気付けることもあるのです。例えば、小さな子どもを連れているお母さんを見たら、きっとオムツなどを入れている大きめの荷物を持っているはずだからと、「手伝いましょうか」と声かけます。また、トイレの照明は化粧しやすいように明るくしたほうがいいのではないかと提案したりもします。小さなことでも気付いて、行動できる担当者になれるように、これからも先輩の姿を見て勉強していきたいです。

マイ・パートナー

常に持ち歩いている七つ道具

マイ・パートナー

お客様の要望に即応できるように欠かせないアイテム

社員が常に持っていなければいけない道具があります。それは、白い手袋や灰ならし、栓抜き、メジャー、セロハン、ペン、メモ帳などです。お客様に突然何かを言われたときに、すぐに対応できるようにと、常に持ち歩いているそうです。例えばセロハンは、参列者の喪服の袖を一時的に直したりするときに使います。より良いサービスをするために、このような道具を常に持ち歩くことを心掛けるようにと、社長から言われているそうです。

先輩の声

目の前のことに一生懸命な姿勢は社会人としても大事

先輩の声

藤嶋 祐さん
社長室

みなさんに伝えたいことは、何事も目の前のことを一生懸命に取り組むということです。仕事をしていると大変なことや苦しいこともあります。しかし、責任がありますから、自分の仕事を放り投げることはできません。学生時代に一生懸命何かに打ち込んだことや、困難を乗り越えた経験は、必ず社会人になっても生きてきます。失敗を恐れずにいろんなことにチャレンジして、精一杯頑張ってほしいと思います。

この記事を書いた学生記者

私の祖母は小学5年生のときに亡くなりました。遠くに住んでいたので、あまり会うことはありませんでしたが、たまに会いに行くと、祖母はテーブルに載らないくらいのごちそうを用意して、待っていてくれました。祖母はいつも私の顔を見ると優しく微笑んでくれました。がんで入院し、人工呼吸器をつけて、ベッドから体を起こすことができなくなっても、祖母はいつも笑顔でした。単純な私は「まだまだ元気なんだ」と思っていた矢先、突然静かに息を引き取りました。しばらくしても実感がありませんでした。お葬式のとき、白い棺の中にいる祖母の顔を見ました。話しかけても、もう祖母は笑ってくれませんでした。そのとき、急に悲しくなり、涙が出てきました。葬儀は故人とちゃんとお別れするためにあると思います。花祭壇はお客様の心に寄り添い、一度きりしかないお葬式を実現します。地域に根差した花祭壇が、これからもたくさんの人に愛され続けることを願います。(高橋 夏海)