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株式会社 亀山鉄工所
製造業〔仙台市青葉区〕

今まで培ってきた信頼、そしてものづくりの技術

株式会社 亀山鉄工所 株式会社 亀山鉄工所

1889年の創業以来、お客様との信頼関係を大切にものづくりを行ってきたメーカーです。ひと言で「鉄工所」といっても、企業によってつくる製品は細かく分かれています。株式会社 亀山鉄工所は鉄と熱、この二つに関わる技術を受け継ぎ発展してきました。製品は、金属加工技術を生かしたタンクや煙突、そして熱エネルギーを扱う技術を生かした貯湯タンクや、エネルギー再生利用システム機器などです。これら製品は石油業界や建築業界などの各産業で必要とされる一方、病院や老人ホーム、温泉などさまざまな場所で活躍しています。

所在地
〒989-3124 仙台市青葉区上愛子字下十三枚田34-3
Tel. 022-392-1444 Fax. 022-392-6477
http://www.kameyamag.co.jp
代表者
代表取締役社長 長尾 文孝
資本金
2,000万円
創業設立年
1957年
受賞歴
2013年 温度成層式蓄熱システム「亀山貯蔵(かめやまためぞう)」が「第5回みやぎ優れMONO」に認定

(2016年2月取材)

これまでもこれからも、私たちは地元密着企業です

長尾 文孝

代表取締役社長
長尾 文孝

これまで「顧客第一主義」で地元のお客様に接してきました。お客様のため、社会のための亀山鉄工所を常に目指してきたわけです。そのため求める人物像としては、まず「自分は周りに何ができるのか」を考えられるような人材です。常に人への優しさをもってほしいです。他者貢献という意味では人柄も重要です。他人に不快感を与えない、基本的な人当たりの良さが仕事をするうえでは不可欠です。せっかく魅力を持っていても、周りと上手く関われないのでは、その良さが発揮できずもったいない。ぜひ協調性を磨いてほしいと思います。次に、オールマイティな人よりは、何か突出した魅力を持つ人であってほしいですね。少々の苦手があってもいいと思っています。昔を思い返すと、少々の癖があっても、強い個性を持った人は一緒に働いていて楽しかったですからね。当社のような中小企業こそ、多様な人材を確保するべきだと思っています。個性を持った多様な人たちが集まってアイデアを出し合う。それが会社の成長につながるし、お客様のためにもなると思うのです。
そして最後はチャレンジ精神です。私は、会社を「自己形成の場」だと考えています。少々の壁ではへこたれない強さで、さまざまな挑戦をして、両親から受け継いだ力を育てていってほしいと思います。みなさんがためらうことのないように、私たち先輩社員も、伸びる環境づくりや動機づけを行っていきたいと思います。
2017年度は理工系学生を対象に、設計に関わる人材の募集を検討中です。採用はこれまで基本的には仙台の本社で行ってきました。やはり地元密着企業ですから東北の学生に来てほしい。当社は長期出張、転勤がほぼありませんので、「東北の役に立ちたい!」という学生には、ぜひ入社してもらって、その熱意と知恵と力を貸してほしいと思います。20代は自己研さんをする時期です。就活や会社生活を通して、自分を見つめ続けていってください。

業務内容

熱と鉄。この二つにかかわる製品をつくる会社です

営業本部が受けた注文をもとにして、製品の設計から製造、施工、そしてメンテナンスまでを一貫して行います。また受注製造とは別に、オリジナル製品の開発も行っています。もともとは銭湯などで使われるボイラーを製造していたことから、現在も熱エネルギーを効率的に活用するための製品を多く取り扱っているのが特徴です。例えば「亀山貯蔵(かめやまためぞう)」。ボイラーなど熱源機の働きを高める役割を持つ蓄熱システム機器です。その高い省エネ性から、2013年には「みやぎ優れMONO」に認定されました。熱利用以外の分野においては、煙突や高圧タンク、石油プラントのタンク建設工事など、高度な溶接技術を要するものが古くから製造されています。

企業の特色・強み

東北のお客様からの信頼と声

127年間にわたって地元仙台でものづくりを行ってきました。「東北のお客様から、ご批判も感謝の言葉もいただいてきたからこそ、いま地元密着企業として頑張っていられる。お客様との関係が、一番の財産なんです」と長尾社長。「長く使ってほしい」との思いから、各地で使用されている機器には、定期的なメンテナンスを行っています。ほかでは扱わない細かな要望にも丁寧に対応してきたそうです。また製品は「東北では何が求められるのか」をしっかり見極めて製造、開発を進めてきました。十数年前に製造を開始した、廃熱や未利用熱を活用する省エネ機器は、現在東北各地の温泉や病院で利用されています。かけがえのないお客様を大切にものづくりに取り組んでいるのです。

将来のビジョン

老舗で新しい企業をめざします

大切にしたいのは長年のお客様への真摯な対応。これからもお付き合いしてくれるお客様のため、設計からメンテナンスまでを丁寧に行う一方で、全国に向けて製品のアピールも行っていきます。中心となるのは「クリーンスチーム発生器」と「エアージェットフローシステム」の二つです。前者は不純物を含まない蒸気を供給する特徴を持ち、発売以来、病院などで加湿に用いられ、そのシェアは一位を誇ります(※亀山鉄工所調べ)。後者は身体に冷気や暖気が直接あたらない、ふく射式の空調システムです。急激な温度変化を肌に感じないので、介護施設などで用いられています。「老舗だけど新しいことに取り組む企業になりたい」という社長の言葉が印象的でした。

わたしの出番!

少ないからこそ感じる女性社員の結束力

わたしの出番!

藤澤 梢さん
工事部

工事部の事務として、工事管理に関する書類の作成にあたっています。この仕事に就いたのは「パソコンが使う仕事がしたい」と思ったから。実際に働いてみると、Excelなどの知識が増えることに面白さを感じますね。女性社員は工事部では私一人ですが、会社全体では10名程度です。少ないですが働きにくさは感じません。男性社員は気さくに接してくれますし、また他部署の女性社員とは普段から交流があります。入社して以来、他の女性社員には仕事の相談などしてアドバイスをもらっています。少人数だからこそ、結束力があるのかもしれません。私は今の仕事も前の仕事も、自分の好奇心をもとにして選んできました。学生の皆さん、ぜひ自分の興味に従ってさまざまなことにチャレンジしてください。

マイ・パートナー

設計者にとっての辞典「プラント配管ハンドブック」

マイ・パートナー

我妻さんのプラント配管ハンドブック

我妻さんは常に「プラント配管ハンドブック」を持ち歩いているといいます。この本には配管の規格寸法など、設計上参照すべき数値が記載されています。仕事の際には欠かさず机の上に置くようにして、ボイラーや熱交換器など、配管を含む製品の製図を行う際に読むそうです。技術者にとっては辞典のような存在ですが、学生時代に読んだことはなく、手にしたのは入社後からでした。初めて読んだとき「とても分かりやすい」と感じたそうです。「網羅性があって調べたい事柄は必ず見つかるし、図面もあってイメージしやすい」と我妻さん。日々の業務で例え必要な寸法が頭に入っていても、しっかり本で確認をし、正確な製図を進めていくそうです。

先輩の声

自分の努力が製品としてカタチになることが嬉しいです

先輩の声

我妻 俊貴さん
技術部

自分の設計図がカタチになることに魅力を感じ、設計技術者として入社しました。地元仙台で働けることも、志望理由として大きかったですね。やりがいを感じるのは、工場で自分が担当した製品を見たとき。「頑張ってよかった」と達成感を感じます。就職してからは、大学での講義の大切さを改めて感じます。今後は資格取得などを通して知識を増やし、経験を糧に製図の効率を上げていきたいと思います。

この記事を書いた学生記者

「鉄工所」と聞くと造船などを思い浮かべるかもしれません。しかし亀山鉄工所は細かなニーズに対応するべく、建築業界向けのタンクや熱交換器、病院や研究所向けのクリーンスチーム発生器などを製造しています。
今回、僕が文系で理工系の分野に疎かったために、いろいろと質問をしてしまいました。面倒に思われても仕方なかったかと思いますが、社長をはじめとする社員の方々は、丁寧に説明をしてくださいました。ご協力のもと、無事記事が掲載できたことを感謝いたします。
亀山鉄工所が製造した貯湯タンクは、大学キャンパスの暖房にも役立てられているそうです。「私たちの生活は普段は気づかない、しかし欠かせない支えによって成り立っているのだ」と、あらためて感じました。 社長のお話からは、お客様を大切にする企業姿勢を感じました。周りを大切にしてきたからこそ創業以来127年も続いたのだと思います。取材を通してさまざまな気付きを感じました。ありがとうございました。(石澤 脩)