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日東イシダ 株式会社
製造業〔仙台市若林区〕

東北の産業を「はかり」で支える

日東イシダ 株式会社 日東イシダ 株式会社

創業から90年を越える、「はかり」のメーカー。
取り扱う製品は、重さをはかることに特化した計量器で、その製造・販売・メンテナンスまでを行います。お客様はスーパー、工場や魚市場などBtoBで、自治体のゴミ処理にも使われています。仙台市に本社と工場を置き、東北6県に10の営業所を展開しています。社員数は本社に60人、工場には営業を含めて50人ほど。社員の業務は、営業・営業アシスタント・保守・工場勤務・ソフト開発・事務・総務などがあります。

所在地
〒984-0015 仙台市若林区卸町5-3-5
Tel. 022-235-3561 Fax. 022-235-3519
http://www.ishida.co.jp/nitto-ishida/
代表者
代表取締役社長 鍋島 孝敏
資本金
7,000万円
創業設立年
1923年

(2016年2月取材)

はかりとともに成長を!

鍋島 孝敏

代表取締役社長
鍋島 孝敏

求める人材は、成長したい意欲のある人です。仕事を通して成長してほしいと思っていますので、初めから何でもできる必要はありません。
当社は計量器の会社です。自社工場での製造、営業に出向いて販売、販売した製品のメンテナンスまでを行います。といっても詳しく知らない人も多いと思いますが、今はそれで全く構いません。入社から1カ月は、座学ではかりをはじめとする製品のことを学んでもらいます。半年後にはフォローアップ研修もありますし、毎月の会議で、接客マナーの指導を学ぶこともあります。
入社を希望する人に持っていてほしいスキルは、基本的なことだけです。一つは「読み、書き、そろばん」。パソコンやスマートフォンを使う年代の人には、読み書きができない人も多くなっています。そろばんというのは、本当にそろばんを使えることではなく、価格交渉の場で、ぱっと数字を言える暗算力です。仕事をしながら上達してください。
それから、元気なあいさつを続けることです。何もわからない新人でもできるのは、その元気で会社の雰囲気を変えることです。入社したての頃は先輩社員の気持ちも新入社員に刺激されて変わりますが、それを継続させてほしいです。
営業担当の場合、最初は先輩社員と一緒にお客様を訪問し、1年ほど経過した時点で、一人で営業に赴いてもらいます。自分の頭で考えながら、覚えたことを実際に行ってみることで仕事を身に付けてもらいます。相手の立場になって考えること、自分で考えて仕事をすることが、働く意味だと思っています。仕事を通して、人として成長してほしいです。
採用は毎年5人から8人ほどです。就職活動で大切なのは、実際に会ってみることと、最後まであきらめないことだと思います。熱心な人は大歓迎ですから、ぜひ、いつでも会社を見に来てください。一度と言わず、2回でも3回でも構いませんので、お待ちしています。

業務内容

はかり、環境、コンピュータ…

計量器の製造・販売・メンテナンスを行います。計量器は、食品加工工場や各種製造工場などで使われます。私たちが手にするモノを造るのには、必ず使われているのです。鍋島社長は、計量器は「誰にとっても欠かせないもの」と言います。最も重要な業務はメンテナンスです。多くの人は、計量器を正確だと思って疑いません。その正確さを維持することが、信用を支えることなのです。
本来の業務とは別に、10年以上前から行っているのは資源リサイクルです。「これからの世界は、人口が増え続けて食糧が不足する。東北は自給自足できる地域。それを支えるために、資源の不足を防ぐ」との思いから、環境への取り組みにも力を入れています。また、コンピュータソフトの開発も行っています。

企業の特色・強み

売り上げよりも大事なこと

企業内には、立場を変えて考えるという意識が浸透しています。お客様の立場になって考えるということです。製品がどのように役に立つのかは、現場の状況を見なくてはわかりません。それだけに何度でもお客様のもとに足を運び、親身になって考えるのです。「どれだけ製品を売るかではなく、とにかく相手のことを一番に考える。それがやがて業績につながる」。これは生きていくなかでも役に立つことで、仕事を通して身に付けてほしいと語ります。
新入社員も「自分から動いて身に付ける」ように指導しています。ある程度仕事を覚えたら、実際に挑戦してみる。それが仕事をする意味であり、お客様に育てられて成長していくことができます。こうした「人づくり」が、企業の基礎を固めているのです。

将来のビジョン

はかりから広がる可能性

もうすぐ創立100周年を迎え、第一に掲げているのが「東北の自立のお手伝い」です。東日本大震災からの復興はまだまだ途上。働く場となる産業の復興が必要です。日東イシダは、お客様の工場が建つ前から関係を築き、機械に適した設計や提案を行うなど、ニーズに応える機械を開発しています。
また、計量器だけではお客様の役に立つのにも限界があるとの考えから、新しい分野に事業の幅を広げようと始めたのがコンピュータソフトの開発です。すでに製品化されているものもあります。鍋島社長は「常にお客様と触れている社員がその気になってくれれば、結果として会社が大きくなっていくだろう」と話してくれました。

わたしの出番!

目指すは一人前!

わたしの出番!

永沼 里佳さん
流通・物流システム部 営業企画課

2015年の4月に入社し、現在の主な業務は、営業のサポートです。営業社員の担当件数の集計や、会議の議事録の作成、営業が販売した製品の設置も手掛けています。お客様のもとに直接うかがって、使い方を説明するのですが、「使いやすいよ」と言ってもらえた時にやりがいを感じますね。
職場はアットホームで、先輩社員とも気軽に話せる親しみやすい雰囲気です。仕事のオンとオフがはっきりしていて、しっかり指導もしてもらえます。
休みの日は、入社を機に購入した愛車で友人とドライブに出かけてリフレッシュしています。
当面の目標は営業アシスタントとして独り立ちできるようになること。さらに担当している製品以外のことも勉強して、後輩にわかりやすく指導できるようになりたいです。

マイ・パートナー

この計算は、お願いします!

マイ・パートナー

電卓
データの集計、会議など、いつも手放せません。

永沼里佳さんの必需品は、電卓です。
営業のサポートとして、必要な数値を集計するために電卓が活躍します。集計したデータは、営業担当に提供するそうですが、ただ数値を渡すだけではなく、営業担当がその数字をどう利用するのか、どうしたら活用できるかを考えて仕事をしています。
会議やミーティングにも必ず持って行きます。売り上げなど、時には億単位にもなる数字を扱うのに、電卓は欠かせません。「現状を過去の数値と比較し、目標までいくら足りないのか」といった計算を、会議中に聞かれることもあり、そんな時には、計算していた電卓を見て答えるそうです。常に手放せないマストアイテムです。

先輩の声

お客様がイチバンです!

先輩の声

星 隼人さん
流通・物流システム部 仙台営業所

営業を担当しています。お客様を訪問して悩みを聞いて、はかりで解決できるかを考えます。営業という仕事は、入社するまでは全くやったことがありませんでした。上司に話を聞くと親身になって経験を教えてくれるので、それを生かしています。大切なのは、お客様の話をどれだけ聞けるか。お客様を一番に考えることです。感謝の言葉をいただくと、苦労も報われます。

この記事を書いた学生記者

計量器と聞いて思い浮かんだのは、実験に使う丸いお皿のはかりでした。日東イシダのはかりは、実験室にとどまりません。たとえばお菓子工場でも、材料を量る工程が必ずあります。はかりが必要だということです。考えてみれば当たり前ですが、はかりのおかげで、色々なモノができるのですね。
取材の中でのキーワードは、「何よりもお客様を考える」でした。安直に自分の成績、あるいは会社としての売り上げだけを考えても、上手くはいきません。大切なのは、純粋に、相手の力になろうという気持ち。お客様にも、同じ場所で働くチームに対しても。相手を想うことは、人としての温かさです。その力を高めること、すなわち自分の成長が、お客様を助け、会社の力になり、社会のためになる。めぐりめぐって、知らない誰かの力にもなれているのではないか。そんなことを思いました。働くことの意味は、そこにあるのかもしれません。(濵田 佳那子)