WISE:Work-style Information by Student's Eye

新プロジェクト「WISE」始動!
学生による学生のための
地域企業情報誌&WEBサイトを作ろう!

株式会社 プレスアート
製造業〔仙台市若林区〕

地元の人も知らない新しい仙台の発信地

株式会社 プレスアート 株式会社 プレスアート

株式会社 プレスアートは1972年に創立され、すでに40周年を迎えました。媒体事業として多くの地域情報雑誌を発行しており、地元の最新イベントやショップ、グルメ情報の発信元として長く愛され続けてきました。またコミュニティラジオ放送局「ラジオ3」、株式会社 ユーメディアとグループ企業であり、本社の1階はラジオ3のスタジオになっています。多彩なメディアミックスと自社媒体のブランド力を生かし、市町村や地域企業、ショップ等の販売促進サービスに力を入れるなど、地域との繋がりを大切にしている会社です。

所在地
〒984-8516 仙台市若林区土樋103
Tel. 022-266-0911 Fax. 022-266-0913
http://s-style.machico.mu/
代表者
代表取締役社長 今野 勝彦
資本金
7,000万円
創業設立年
1972年

(2016年2月取材)

必要なのは「素直さ」と「前向きさ」

今野 勝彦

代表取締役社長
今野 勝彦

学生に求めるのは素直な気持ちを持っていて、前向きで明るい人ですね。仕事は学生時代と違って自分のペースではなく、組織として動きます。全員が同じ目標に向かって活動しなければなりませんから、自分の思い通りにいかないことの方が多いと思います。
当社は多くの方々に長く愛される地域情報誌を制作していくことが目標であり、有料媒体として読者が求めている情報を提供する責任があります。こんな特集をやってみたい、という編集者のアイディアは大事ですが、「自分のやりたい特集」が企画会議で「売れる特集」と判断されなければ、特集を組むことはできません。ですので自分のやりたいことだけを押し進めるのではなく、会議の場で周りの意見もしっかり聞ける素直さが必要です。
新人でもすぐに雑誌の編集チームに加わり特集を担当することもあります。役員や先輩スタッフの前で自分が考えた企画をプレゼンテーションし、それを乗り越えて企画をカタチにしていくことで、実践の中でしか得られない仕事の学びを吸収してほしいと思っています。多くの学びを吸収するためにも、周りの意見を聞くことが成長に繋がります。
また、部門としては編集と営業に分かれていますが、作業の内容が違うだけで「自社の地域情報誌を売っていく」という根本的な仕事は同じです。ですから編集者は、雑誌の記事を書いていくだけでなく、発売後は書店を回って在庫数や売り場のチェックをしたり、販売目標を達成するためのプロモーションを考えたりと、営業的な仕事も行います。部門や役職にこだわらず、周囲と同じ目標に向かって、前向きな姿勢で仕事を行えるかどうかが重要です。文章を書くことや写真を撮るといった、スキルや経験はあまり重要視しておらず、入社してから学んでいけばいいことだと思っています。大事なのはその人の個性や人間的な魅力があるかどうかです。

業務内容

媒体事業とセールスプロモーション事業

プレスアートでは、大きく分けて媒体事業とセールスプロモーション事業の二つの事業を行っています。媒体事業の中心は仙台の情報を中心に編集された地域情報誌「S-style」であり、毎月6万部を発行する幅広い年代に愛読者がいます。ほかにも「大人のためのプレミアムマガジンKappo」や「仙台のカフェ」、「ランチパスポート」など、年代やカテゴリーに合わせた増刊号、定期刊行物も多数発行されており、様々な角度から宮城の魅力を発信しています。もう一つのセールスプロモーション事業は、自社の地域情報誌のブランド力を生かして企業のPRパンフレットを作るなど、企業の販売促進やプロモーションのサポートをする事業を行っています。

企業の特色・強み

地域に根ざした関係づくり

地元の人でも知らない新しい店をいち早く発信できたり、様々な地域情報誌を発行できるのは、地元の企業や店との信頼関係を大切にしているプレスアートならではの強みです。「S-style」を1冊発行するにも、50以上の店の情報がストックされるそうです。蓄積された情報を有効に活用するため、カテゴリー、テーマ別に増刊号をつくろうと思ったことが「仙台のカフェ」や「休日のおでかけ」を発行するきっかけになり、様々な角度から地域の魅力を知ってもらえるようになりました。また媒体事業の信頼性の高さから「新しく店を開店するから『S-style』で取材してほしい」、「『Kappo』に載る店になるのが目標だった」と言ってくれる人もいるそうです。日々の地域との関係づくりが、新しい仙台の情報の源になっています。

将来のビジョン

自社のブランド力を生かした、新しい販売促進の方法をご提案したい

今後は地域情報誌のブランドを生かしたセールスプロモーション事業に力を入れていくそうです。「S-style」や「Kappo」等の媒体事業のクオリティや認知度の高さに魅力を感じた地元の企業から「お客様をもっと増やすために、地元の人たちに店のDMを配りたい」、「自社のテレビCMを制作してほしい」というプロモーションに関連した相談を受けることが多くなったそうです。積極的に事業として取り入れようと、3~4年前からセールスプロモーション事業を専門に行う営業部隊を設けました。会社における売り上げの規模やシェアはまだ低いそうですが、これから売り上げを伸ばすひとつの新しい道として、幅広いお客様の要望に応える事業を行っていきたいと考えています。

わたしの出番!

女性も前線に立って活躍できる職場です

わたしの出番!

小山内 香奈子さん
「S-style」副編集長

現在11名の女性社員が働いていますが、性別に関係なく男性と同じ仕事を任されています。実際に「S-style」の編集企画会議は、社歴やスキルも関係なく全員が対等に意見を言い合える場であり、面白いアイディアさえ持っていれば企画を担当することができます。逆に言えば企画会議で面白いアイディアをどんどん出せる力が、タウン誌の編集者として必要なことかもしれませんね。男女関係なく、会社の雰囲気も良く仲のいい職場を築けています。女性が長く働けるような育児休暇の制度もありますし、現在も制度を活用して休暇を取っている人もいますよ。女性と男性区別なく、同じように働けることは今の社会の中で大事なことですし、女性でも自分の能力次第で上を目指すことが出来る職場です。

マイ・パートナー

雑誌の信頼を守る縁の下の力持ち

マイ・パートナー

赤ペンを使って原稿をチェック

「S-style」副編集長の小山内さんは、デザイナーから上がってきた原稿を確認するときに、情報や文章の入れ間違い、取材した店からの修正部分を、この赤ペンを使って誌面に書いていきます。発行している雑誌に間違った情報を載せることは絶対にできないため、赤字は重要な意味を持っています。文字が見えなくなってしまったり、消えることのないような赤ペンを選んで使っています。「何度も赤ペンを使って直しをすることもあるので、赤ペンの減りも早く、常に3本は持っている」と言います。読者に質が高く、正確な情報を提供することが、編集者としての責任。読者や地域の店、企業との信頼を守り続ける為に欠かせない道具の一つです。

先輩の声

地元の魅力を発信することで地域活性化をしたい!

先輩の声

多賀 陽さん
「S-style」編集チーム

私は震災をきっかけに地域をプラスの力で盛り上げていきたいと漠然と考えいて、「S-style」や「Kappo」を読んだ人たちが地元の魅力を発見することで、地域の活性化にも繋がると思い入社しました。仕事は忙しい週もありますが雑誌が刷りあがった時や、取材した店の方から「『S-style』を見てきてくれるお客様が増えました」という声を聞いた時はやりがいを感じますね。

この記事を書いた学生記者

コンビニや書店に当たり前のように並ぶ地域情報誌を見ていると、休日はこのお店に行ってみようか、このイベントは今年もやるのかとワクワクした気持ちになれます。今回取材したプレスアートでは、読んでいる人たちの興味、関心を引くような記事をつくるために、企画会議や打ち合わせを重ねる、という編集の裏側を知ることができました。雑誌をつくる側の人たちの話を聞くことで、消費者の立場にたって販売する側の苦労もわかりました。多賀さんがおっしゃっていた「プラスの力で地域が活性化してほしい」という言葉に共感し、これからはボランティアという名目ではなく観光という名目で、より多くの人が宮城、仙台に訪れてきてほしいなと思いました。(鈴木 恵)