WISE:Work-style Information by Student's Eye

新プロジェクト「WISE」始動!
学生による学生のための
地域企業情報誌&WEBサイトを作ろう!

株式会社 多賀城フラワー
卸売業、小売業〔多賀城市〕

「花と緑にあふれた生活」を目指し、お花で広げる感動の輪

株式会社 多賀城フラワー 株式会社 多賀城フラワー

多賀城市の西部地区にある住宅街に位置する株式会社 多賀城フラワーは、創業して50年にわたり、地元に愛されるお花屋さん。ただお花を売るだけではなく、お客様が抱えている思いや、夢などに耳を傾け、その思いが形となって表現できるような接客を心掛けているお店です。学んだこと、感じたことを即座にメモする勉強熱心な社長のもと、自分たちの成長がより良いお店づくりに繋がる、とスタッフたちは積極的に多くの研修に参加。理念である「花とみどりにあふれた空間」の実現に向け、従来にない取り組みを行っているお花屋さんです。

所在地
〒985-0853 多賀城市高橋2-15-10
Tel. 022-368-3533 Fax. 022-368-3562
http://www.tagajoflower.com/
代表者
代表取締役 鈴木 貴資
資本金
300万円
創業設立年
1965年
受賞歴
日持ち性向上対策品質管理認証制度認証店

(2016年2月取材)

「こんなお花屋にしたい」。お花の魅力伝えるチャレンジ精神のある方求む

鈴木 貴資

代表取締役
鈴木 貴資

人と人を繋いでいくことが、多賀城フラワーの役割です。お花を買う時はどんな時でしょうか。生活の空間に彩がほしい時や、冠婚葬祭で、口に出して照れるような日々の感謝の気持ちをお花に込めて手渡す。喜び、感謝、思いやりなどのお花には特別な思いを込められているものです。
それだけに、お客様に真摯に向き合い、お客様のお思いを繋げていくことを大切にしています。顧客ではなく「個客」。一人ひとりの思いを形にする、お客様と一緒に人生を歩む仕事、私たちは「ライフシーンプロデューサー」と定義しています。なぜこの店にお花を買いにきているのかを、会話などのコミュニケーションを通じて、しっかり理解することが大切です。お客様の思い、私たちの技術で、特別な意味が込もったお花をお渡しできると信じています。
スタッフは、社内外で研修の機会を多く設け、技術や知識の向上に努めています。確かな接客術を学ぶため、県外のレストランに実習へ行くこともあります。お花に関する知識の積み重ねはもちろんですが「人」を大切にできなければ、この仕事は務まりません。素直でやる気のある方であれば、自分の成長を実感しながら働くことができる環境が私たちにはあります。自発的に考え、行動し、学んでいく環境が整っています。
また社内では、スタッフが提案してくるアイデアを積極的に採用しています。花業界は縮小しています。従来のやり方では、私たちの理念である「花とみどりにあふれた空間」を実現できなくなります。さまざまな世代のお客様にお花を届けるため、新人からベテランまで、自由闊達に意見を出し合い、「この店にしかないお花」づくりに、一緒にチャレンジしてくれる仲間を探しています。

業務内容

お花の魅力、もっと知って!多種多様な取り組みを通じたアプローチ

お花の店頭販売や卸売り、結婚式やお葬式、各種式典の花束やフラワーアレンジメントの制作を行っています。お花の仕入れは、仙台だけでなく、東京、名古屋の3か所。社長が自ら精力的に営業活動を行っています。
お客様の思いや悩みに寄り添いながら、一緒に考える接客で、お花を贈る人へ感動を届ける姿が地域の人たちに愛されています。
また、お花をより身近に感じてもらえるような活動の一環として取り組んでいるのが、フラワーアレンジメント教室の開催。四季折々のお花を使ったアレンジにより、参加者の生活空間がより良いものになるよう努めています。

企業の特色・強み

お花の魅力を1秒でも長く。欠かさないアフターケア

2014年、お花の品質向上における技術力が評価され「日もち性向上対策品質管理認証制度」に、東北地方で初めて認定されました。お花が少しでも長く咲くことで、お客様も1秒でも長くお花を楽しむことができます。
お花の購入者に必ず「フラワー通信」というオリジナル新聞を手渡しています。毎月、各部署のスタッフが手書きで、季節のお花の特徴や、お花の手入れ方法などを紹介しています。月ごとトピックや盛り込む情報が異なるので、お花の奥深さをより知ってもらえるきっかけになるなど、他の生花店では見られないほど、アフターフォローに力をいれています。
「お花を1秒でも長く楽しんでほしい」。買う人はもちろん、そのお花をもらう人の姿まで想像しているからこそのサービスを提供しています。

将来のビジョン

プレゼントにお花はいかが

「花贈り文化の拡大を目指しています」と力強く語る鈴木社長。
家業であるお花屋を継ぐ前に、イギリスやドイツなどに留学し、現地の生花店で修業を重ねました。印象に残っているのは、男性が戸惑うことなくお花を購入し、女性に手渡している日常風景。「お花はケーキや、ネックレスといったプレゼントの一つの選択肢なんだ」と思ったそうです。
そんなヨーロッパはフラワーデザインの世界では先進の地域。今でも独自のネットワークを生かした情報収集で、常に新しい視点を組み込んでいます。
また、常連の方からの要望で、お酒とフラワーアレンジメントのセット販売を開始。お客様の要望にもできる限り応えることで、従来の生花店の枠を越えたサービスの提供を目指しています。

わたしの出番!

女性多い職場で快適。小さな成功が自分の成長へ

わたしの出番!

兵頭 あゆみさん
事務 さまざまな部署を経験したいと、成長志向が強い兵頭さん

入社2年目で、経理事務を担当しています。お花に囲まれた環境で仕事をしたいと考え入社を決めました。
全スタッフ14名のうち10名が女性なので、あまり気を使わず安心して働ける環境だと実感しています。少人数の会社で、スタッフ同士の距離が近いこともあり、人間関係で悩むことは全くありません。
ときには事務作業だけではなく、店頭のお花に添える説明書「ポップ」を作ることもあります。お客様から、「お花の良さが伝わってくるね」と感謝されたときに自分の成長を感じます。こうした小さな成功体験を重ねていくと、もっと学びたいという意欲が湧いてきて、研修にも積極的に参加するようになりました。

マイ・パートナー

お花屋に欠かせぬハサミとナイフ

マイ・パートナー

花切りバサミとフローリストナイフ 茎の太さ、お花の種類により使い分ける

販売員の福原さんが欠かせないのは、お花の茎を切る際に使う「花切りバサミとフローリストナイフ」。どちらも「切る」ことが目的なのですが、しっかりと使い分けることが必要だといいます。
花切りバサミは、木の枝なども切ることができるほど頑丈な歯をもっており、柔らかい茎を切ると、切り口の細胞がつぶれて、水の吸い上げに支障をきたしてしまいます。
そこで登場するのが、できる限り細胞をつぶさず、水の吸い上げを効率的に行うための、切れ味のいい花用ナイフ。ナイフを持つ手の親指を刃と平行に置き、手前に引くように切ることがポイントです。できるようになるまで3ヶ月ほどかかったそうですが、「経験がない方にもしっかりと教えるので大丈夫ですよ」と笑顔で語ってくださいました。

先輩の声

世代をまたぐお花の魅力。地元に愛される誇り実感

先輩の声

福原 琴美さん
店頭販売

幼い時からの夢であるお花屋さんのスタッフとして働き始めて6年目になります。
以前、常連の男性が息子さんを連れて来店し、奥様に送るお花を2人で選ぶ姿に気持ちが「ホッコリ」しました。お客様の人生を一緒に歩んでいるという誇りを感じるとともに、世代を超えて愛されるお店で働く喜びと、責任を感じますね。今は地域密着型のお店の良さを日々実感しながら、充実した日々を過ごしています。

この記事を書いた学生記者

地元で50年間も愛され続けてきた企業の経営者である鈴木貴資社長に、どんな社会の土壌があれば学生が地元に残ってくれると思うか質問すると、「ベンチャー企業が増えてほしいね」と一言。お花を仕入れ、販売するという生花店のイメージとはかけ離れた言葉でした。その言葉の裏には、鈴木社長の縮小していく業界への懸念と、新しい可能性への思いが入り混じっているのではと感じました。庭を持つ家が減ったり、男性がお花をプレゼントすることへの抵抗があったりと、ライフスタイルや文化の影響を受ける生花店ですが、「だからこそ前に出ていかなければ」と熱く語る鈴木社長に、新しいことにどんどんチャレンジしていく「ベンチャー精神」のようなものを感じた取材でした。(鈴木 俊平)