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株式会社 武田の笹かまぼこ
製造業〔塩釜市〕

地域のための会社

株式会社 武田の笹かまぼこ 株式会社 武田の笹かまぼこ

「武田の笹かまぼこ」は塩釜市に本社を置く会社です。従業員は正社員とパートを合わせて65名。笹かまぼこの製造や販売のほか、工場見学などの観光業も行っています。本社では笹かまぼこの手づくり体験をすることができます。1階ではお土産販売、2階は飲食スペースになっており、観光客のほか、添乗員の休憩スペースも設けられています。創業は1935年。東日本大震災では工場の設備が浸水するなどの被害を受けましたが、社屋は避難所としても使われました。「地元の人のため」という思いを強く持っている企業です。

所在地
〒985-0016 塩釜市港町2-15-31
Tel. 022-366-3355 Fax. 022-366-3331
http://www.takesasa.com/
代表者
代表取締役 武田 和浩
資本金
1,500万円
創業設立年
1935年
受賞歴
1993年 第46回全国蒲鉾品評会 水産省長官賞 極上和紙入り笹かまぼこ
2012年 第64回全国蒲鉾品評会 水産省長官賞 牛たんかまぼこ

(2016年2月取材)

私たちと一緒に挑戦しましょう

武田 武士

代表取締役専務
武田 武士

私たちの会社では「素直な人」を求めています。素直な人は、言われた仕事をしっかりとしてくれますし、感謝することや、恩を感じることもできます。感謝の気持ちや恩を感じ、言われた仕事をこなしていくことで人は成長することができると考えています。また、素直な人は、教えたことを誰も見ていないところでもしっかりと守って働いてくれます。
ですから採用の際には、素直な人を見つけるため、相手の目を見て、あいさつが元気に、明るくできる人かどうか見極めています。素直な人を見つけるためのポイントの一つです。インターンシップや社内見学での様子はもちろん、社内外の人からの評価を聞くことで、見えないところでもしっかり働く人かどうかを見分けています。
「素直な人」以外にも、当社では「目標に向かって挑戦し、実際に実行することができる人」を求めています。今の若い人には、できない壁をつくらないでほしいですね。できない壁をつくらないというのは「自分の限界をつくらない」という意味です。人は何かを成し遂げたいと思い、目標に向かって行動すればできてしまうものです。思ったことをやりきることが大切です。ぜひ何かに挑戦してみてください。
当社に入社した際には「当事者意識を持った人」に成長してもらいたいと考えています。当事者意識を持つために「今の立場の二つ上の目線で物事を考えるように」と、社員に話しています。例えば「私は新人だからできない、やらなくていい」ではなく、部署のリーダーや上司といった、二つ上の目線で物事を考えることです。入社後のことを考え不安になる人もいると思いますが、親身になってくれる先輩が多くいますので安心してください。当社は今後もさまざまなことにチャレンジしていきたいと考えています。「入社してぜひチャレンジしてみたい」と思う人は、ぜひ当社を志望してもらえればと思います。

業務内容

観光業がメイン!?

笹かまぼこの製造、百貨店や駅での販売、飲食業、観光業が主な事業です。生産部門では笹かまぼこの製造や包装などの作業をしています。観光業では各旅行会社と契約し、修学旅行生、社員旅行といったツアー客を受け入れています。旅行会社にツアーコースの提案をすることもあります。実は観光業が主力事業。震災前には売上の9割を占めていたそうです。
震災後には「製造部門を復活させたい」、「地域のために」との思いから、宮城県産の柚子などを使った商品を開発し生産しています。柚子を生産している農家と、笹かまぼこのファン双方を拡大させようとしています。現在、製造部門の売上は全体の4割まで拡大しています。「地元の資源を生かすことで1+1が3や5になる」と武田さんは語ります。

企業の特色・強み

石臼でつくる「おいしさの限界突破」

団体での食事、工場見学、お土産購入、笹かまぼこの手づくり体験の四つが1か所で可能です。笹かまぼこのメーカーでこの四つが1か所でできるのはここだけです。もちろん笹かまぼこの味にも強みがあります。すり身には高級スケソウダラや地元の地酒「浦霞」を使用。手間のかかる石臼を使いすり身をつくることで、素材のうま味を限界以上に引き出しています。さらに「当社の強みは人」と武田さん。社員全員が柔軟な考えを持ち行動できます。「細かい指示を出さなくても動いてくれる」、「不測の事態にも対応できる」と太鼓判を押します。社員との個人面談や朝礼で思いを共有しているからこそ、社員全員でワクワクしながら楽しく仕事に取り組むことができるのでしょう。

将来のビジョン

売上倍増で地域貢献

「売上を倍にしたいと思っています」と武田さん。武田の笹かまぼこでは、3年前に「10年計画」を策定しました。売上を倍にしていくことで、会社の規模を拡大し、地域社会に貢献しようとしています。規模が拡大すれば、地元での雇用を増やすことができますし、仕入れ業者の取引額も拡大するため、取引をしている地元企業も潤います。また、売上が増えることで社員にも「給与」という形で還元することができます。給与が増えることで社員の家族も喜びます。給与が増えた社員が地域で消費活動をすることで、地域の企業や店舗の売上も増加します。
売上を伸ばしていくことで地元地域の雇用、取引先企業、社員、社員の家族、地元地域全体への貢献を目指しています。

わたしの出番!

きっかけはできたての笹かまぼこ

わたしの出番!

早坂 真実さん
販売

入社のきっかけは、できたての笹かまぼこの「味」でした。その時に「多くの人にできたての笹かまを食べてほしい」と思ったのです。現在は販売の仕事をしています。2年目ですが、一人で福岡などの県外に出張し販売をすることもあります。一人で販売の準備をしなければいけないので大変ですが、仕事で県外に行けるので良い経験になります。入社前に会社を見学したのですが、その時社員の仲が良い企業だという印象を持ちましたが、実際に入社してみてもその印象は変わらず、全員が仲の良い雰囲気で仕事をしています。現在は販売士の資格取得を目指して勉強しているのですが、知識が増えて楽しいです。今後は、勉強したことを生かしながら、後輩に仕事を教えられる人になりたいです。

マイ・パートナー

必須アイテムは「USBメモリ」

マイ・パートナー

スマホ、スケジュール帳、USBメモリ、印鑑、ボールペン

早坂さんが普段持っているバッグから出てきたのはスマートフォン、スケジュール帳、ボールペン、印鑑、USBメモリの5点。スマートフォンはお客様や会社からの連絡に対応するために使います。また、仕事のスケジュール管理やメモをとるため、ボールペンとスケジュール帳は欠かせません。印鑑はお客様や関係企業との書類のやり取りに使用します。そしてなによりUSBメモリ。USBメモリの中に経費や売上、発注書、会議の内容などの情報が入っています。県外へ一人で出張して販売の仕事をすることもある早坂さん。出張先での売上や経費などの管理をするため、USBメモリが必要となってきます。

先輩の声

お客さんの笑顔を見れる職場

先輩の声

阿部 由美さん
包装課

現在は笹かまぼこの包装や売店での販売をしています。お客様の笑顔がこの仕事のやりがいです。職場見学の際、社員に親切にされたことが入社のきっかけでした。全員が気さくで働きやすい職場です。今後は社会人として、さまざまな状況に対応できるような人材になりたいです。学生のみなさんには、企業名に惑わされずに、職場訪問などを積極的に行いながら、自分に合うと思う企業を見つけてほしいですね。

この記事を書いた学生記者

「武田の笹かまぼこ」は、とにかく「人と地元地域」を大切にしている会社なのだと感じました。採用の際にはインターンシップや社内見学で、ありのままの姿を見てもらっているそうです。入社後にギャップを感じるような企業もありますが、今回インタビューに応じてくれた早坂さんはギャップを感じていませんでした。良いところも悪いところも隠さず伝えることで、雇用のミスマッチを防止しているようです。武田の笹かまぼこは震災を契機に「地元地域のために」という思いをより強くしている企業です。社員や地元地域の人に支えられ、会社を復活させることができた恩返しも込めて、地元の柚子と自社商品をコラボレーションさせることでお互いのファンを増やそうとしています。「会社を成長させるためには、自社のメリットだけではダメ」と武田さん。お客様のほか、地域の人も大切にすることで「共感」を生むことができます。「共感」が増えれば会社の成長を後押ししてくれる人も増えていきます。(鎌田 尭)