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東北ゴム 株式会社
製造業〔仙台市宮城野区〕

培ってきたゴムの配合技術を強みにニーズに応え続ける!

東北ゴム 株式会社 東北ゴム 株式会社

1943年に設立された老舗のゴム製品製造メーカーです。
これまで製鉄や建築、エネルギーなど各分野での業務遂行に不可欠な、ゴム製のシートやホースなどの開発製造を行ってきました。近年はゴムの配合で培ってきた技術を生かし、耐摩耗性(すりへりにくさ)や導電性など、特定の機能を付加した材料の開発を主に取り組んでいます。
エスカレーターの手すり部分であるハンドレールは、2010年に「みやぎ優れMONO」に認定されました。

所在地
〒983-0001 仙台市宮城野区港1-1-12
Tel. 022-387-1511 
Fax. 022-387-1518
http://www.tohoku-rubber.co.jp/
代表者
代表取締役社長 大西 正哉
資本金
2億7,600万円
創業設立年
1943年
受賞歴
2010年 「第2回みやぎ優れMONO」にハンドレールが認定
2012年,2013年,2014年,2015年 「日立エコファクトリーセレクト」選出

(2016年1月取材)

地元でともに成長をめざしませんか?

奈良 厚志

管理部長
奈良 厚志

2017年度は、理工系の大学生を対象にゴム製品の開発設計に携わる技術者の採用を検討中です。専門性の高い職業ですが、採用時点では知識の有無にこだわりません。重視するのは人間としての力です。学業や部活動など、学生には何かに熱中して取り組み、そこから多くの学びを得ながら、自らの価値観や考え方を築いてほしいですね。当社の場合、採用時には一人の人間として物事を学んだ過程を重視しています。
求める人物像としてはいくつかあります。一つ目は熱い志と冷静な頭脳を持つ人です。物事をなすときに必要なのは熱い志ですが、志だけでは足りません。実現のため戦略を考えられる冷静な頭脳、思考力も必要だと思っています。二つ目は人間関係を楽しめる人。志を持った人同士ならば、ときに意見が衝突することもあるでしょう。しかしそのときに重要なのは相手から学びを得る姿勢です。当社の社員はいつも率直な意見を交わしながら学びを得ています。志望する学生には、ぜひ先輩社員のように自分の軸を持ちながら、相手の意見に耳を傾けることができる柔軟性も持っていてもらいたいですね。そして三つ目は向上心を持つ人です。企業経営は現状維持のみでは成り立ちません。現状を否定しながら常に次なる成長を求める姿勢を持つ人を求めています。私は、企業の成長のためにさまざまなことに興味を持って取り組める人と働きたいと思っています。そして最後は叱られ強さを持つ人です。仕事は真剣勝負ですから、時には上司から叱られることもあります。それでも「自分を思って叱ってくれているんだ」と思いながら、気概を持って働ける人が望ましいですね。
これまでゴムの配合技術を継承しながらも、あふれる探求心を持った社員が、新たな製品の開発を進めてきました。近年はこうした可能性に満ちた当社に魅力を感じ、東北出身の学生が多く志望してくれています。地元で就職したいという学生はぜひエントリーして欲しいですね。

業務内容

ゴム製品の製造と新材料の開発

東北ゴム(株)は日立金属(株)のグループ会社であり、日立金属(株)の工業用ゴム営業部が受けた注文をもとに、ゴムの製造や新材料を開発しています。工場で作業にあたる製造部や資材物流の調達を行う物流調達部、出荷前の製品検査などを行う品質保証部など六つの部門がありますが、ゴム材料の開発、製品設計を担う技術開発部は組織上、日立金属(株)の所属となっています。主要な生産品は、電子機器工場や製鉄所などで使用されるゴムシートをはじめ、セメントや油などを運搬するゴムホース、エスカレーターの手すりとして使われるハンドレール、運搬や貯蔵を目的とした工業用コンテナ(バックナー)、プリンター部品のOAローラーの五つ。なかでもハンドレールの生産量は、国内シェア一位を誇ります(※東北ゴム(株)調べ)

企業の特色・強み

時代変化にゴムのように柔軟に対応

創立以来ニッチな分野のニーズにも対応するべく、独自のコンセプトで開発に取り組んできた東北ゴム(株)。その姿勢は製品にも表れています。例えばセラホース。ホース内面のゴム層に粒状のセラミックスを埋め込むことで、ゴムホース本来の柔軟さに加えて、通常のホースに比べ数十倍の耐摩耗性を実現しています。日常生活であまり目にすることはありませんが、建築現場、製鉄所などで砂やセメント、鉄粉の運搬に必要とされる製品です。東北ゴム(株)の強みは「顧客の要望に沿ったものづくり」にあり、取材の中でお話しいただいた「時代によって必要とされる材料特性は移り変わる。これからもそうした需要の変化にゴムのようにフレキシブルに対応していきたいですね」という言葉が印象的でした。

将来のビジョン

地元の環境を思いやりつつ世界をめざす

取材では大きく二つのビジョンを語っていただきました。
一つ目は環境に配慮した工場経営です。本社工場には早くから排気をきれいにする装置や、水のリサイクル装置、太陽光発電機が設置されています。また震災後は、岩沼市で開かれている『「千年希望の丘」植樹祭』に、毎年数十名の社員が復興を願い植樹を行っているそうです。「これからも植樹は続けていきたいね」と社員の方々がうなずきあう姿に、環境と地元を大切にしていく企業姿勢を感じました。
二つ目は海外のニーズを見据えた事業の展開です。今後、新興国の経済の盛り上がりとともに海外での需要増加が予想されるだけに「国内競争を勝ち抜いてきた高い品質の製品群を海外にアピールしていきたい」と技術開発部長の宇野さんは話していました。

わたしの出番!

ゴムに魅せられ決めた入社

わたしの出番!

林 美佳さん
技術開発部

技術開発グループに所属しています。就職の決め手は学生時代にゴムの魅力を目にしたことです。関西の工場でタイヤの製造過程を見学する機会があったのですが、ゴムの固まりが粘土のように変形し、きれいに模様が刻まれたタイヤに変わったのを目にしたとき「おもしろそう」と感じました。
入社後は、ゴムに薬品を配合することで特定機能を付加した材料を開発する仕事に取り組んできました。作業は難しく失敗も多いですが、経験を重ねるごとに高度な技術を必要とする製品も担当できるようになりました。予想どおりの成果が出せたときは達成感を感じます。3年前からは耐摩耗性に優れたゴムシートの開発プロジェクトに、コアメンバーの一人として携わっています。製品化に向け頑張りたいと思います。

マイ・パートナー

ハンドクリームなくして仕事はできません

マイ・パートナー

飯島さんが毎日使用しているハンドクリーム

ゴムは最初から耐摩耗性や弾性を持っているわけではありません。特性を出すには、原料となるゴムと粉末状の配合剤を混ぜて練り上げる工程が必要となります。このとき配合剤は、異物混入を防ぐために素手で扱わなければならないため、練る作業のあとはいつも手が乾燥してしまうんです。
ハンドクリームは「少しでも自分の手をいたわり潤いを与えたい」という思いで入社時から使い始めました。今では一日の終わりに必ず塗るようにしています。ひび割れを防いでくれるので本当に助かっています。数あるハンドクリームのうち、これを選んでいるのは、外装がかわいらしく感じられるから。マニアックかもしれませんが、もともと乾燥肌だった自分には欠かせないマイパートナーです。

先輩の声

育てていただいた感謝を後進育成で表したい

先輩の声

松田 新さん
技術開発部

大学では今の仕事と関係のない生分解性プラスチックの研究をしていました。当時所属していた研究室の教授に薦められ就職を決意したのですが、畑違いだったこともあり入社前は不安もありました。入社後は先輩方の指導を受け、ミスをカバーしてもらったりするうちに「周りに貢献したい」という思いを抱くようになったんです。今は後輩に指導できるくらいに熟練した開発技術者を目標にしています。

この記事を書いた学生記者

さまざまな製品の原材料として、私たちの生活を支えているゴム。特徴は?と聞かれ読者の皆さんはまず弾力性を思い浮かべるでしょう。しかしゴムの特徴はそれだけではありません。実は配合(レシピ)により導電性(電気を通しやすい)や絶縁性(電気を通しにくい)などのさまざまな特性をだすことができます。今回私が伺った東北ゴム(株)は、その高い配合技術を生かし、多くの分野で活躍するゴム製品の開発製造を行ってきました。
取材では社員の方に、製品サンプルを用いたわかりやすい説明をいただきました。私にとって最初の取材先ということもあり色々と至らない点があったなか、厚いご配慮をいただき、無事記事が完成したことを感謝いたします。ご協力ありがとうございました。
若手社員の方からは「就職活動はさまざまな世界を見ることのできる人生最大のパスポート」という言葉をいただきました。就職活動では、自分の興味のみにしばられずに多様な企業の方のお話を伺い、社会への視野を広げていきたいと思います。(石澤 脩)