WISE:Work-style Information by Student's Eye

新プロジェクト「WISE」始動!
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WOW 株式会社
情報通信業〔仙台市青葉区〕

映像を新しい視点でデザインする

WOW 株式会社 WOW 株式会社

東京と仙台、ロンドンに拠点を置くビジュアルデザインスタジオWOW 株式会社。CMやVIといった広告における多様な映像表現から、展示スペースにおけるインスタレーション映像、メーカーと共同で開発するインターフェイスのデザインまで、既存のメディアにとらわれない幅広いデザインワークを展開しています。最近では積極的にオリジナルのアート作品を制作し、国内外でインスタレーション展示を多数実施。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けています。

所在地
〒980-6119 仙台市青葉区中央1-3-1 AERビル19F
Tel. 022-216-5525 Fax. 022-221-5574
http://www.w0w.co.jp/index.html
代表者
仙台代表 工藤 薫
資本金
1,000万円
創業設立年
1997年

(2016年2月取材)

スキルよりも大切なこと

工藤 薫

仙台代表
工藤 薫

映像技術の会社ということで、高度な専門的スキルが求められると思われがちですが、決してそんなことはありません。もちろんスキルがあるに越したことはありませんが、学生の間に身に付けられる技術には限界があります。それに映像制作関係の企業に入社すれば、現場の技術力に圧倒されて必死でスキルを身につけることになると思います。いわばこの業界の登竜門ですね。
ですので、求められるのはスキルよりも協調性です。コマーシャルもインスタレーションも、制作は一人ではなくチームで行われます。したがって、チーム内できちんとコミュニケーションが取れるか、同じモチベーションを保ち続けられるか、といった協調性が求められるのです。
WOWの東京本社が映像専門のスタッフが多いのに対し、WOW仙台には、映像だけでなくプログラミングやインターフェイス、サウンドデザイナーの専門スキルを持ったスタッフが揃っています。ひとつのオフィス内でなんでもできるというのは大きな強みですが、やはりスタッフ間の協力体制が取れているからこそだと思います。とは言っても、会社にいるスタッフの性格は、良い意味でみなバラバラです。それぞれ好き嫌いがはっきりしています。一方で共通点もあります。それは集中力の高さです。全員が「何かを作りたい」という思いを持っているため、集中力がとても高いのです。一度仕事に没頭すると、いつの間にか夕方になっている、なんてことがよくあります。
もし映像関係への就職を考えているのであれば、学生のうちにスキルを身につけるより、旅行といったさまざまな経験を通じて、いろいろなものを見ておくことをおすすめします。デザインのインスピレーションはさまざまな場面で受けることができるので、自分の体験を通じ、映像とはまた違った知識を持っていることは大きな強みになるでしょう。

業務内容

映像を核にした様々なお仕事

主な事業内容は、コマーシャルや音楽プロモーションビデオ、イベントや展示会で流れる映像の制作やディレクションです。もともとは外部監督からの発注を受けて、撮影した映像をCG加工する業務が主流でしたが、現在ではむしろ社内スタッフが監督となり撮影をし、CG加工まで自社で行うという仕事が多いそうです。
また、映像を核とした事業として、人が触れたり空間に入ったりして楽しめる体験型映像「インスタレーション」の制作や、タッチパネル機能のような人の動きと機械の境界にある「インターフェイス」のデザイン開発も行っています。その他にも、企業との共同開発やアプリケーションの開発、デザイナーとのコラボレーション企画展示など、その仕事は多岐にわたります。

企業の特色・強み

女性も活躍する現場で、新しい価値観を生み出す

映像技術を扱う会社は、理系の男子が行くところというイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし実際の現場では、女性の力も求められるそうです。特に「インターフェイス」という人と機械の接面の色彩や形状、反応などの総合デザインを開発する作業は、非常に丁寧さが求められます。決して女性に限定されませんが、細かな作業が得意な人が活躍できることは大きな特徴となっています。
そしてなにより企業全体の強みは、「自分達の価値観を作れる」ということ。依頼されたものを作るだけではなく、自分たちで新しいものを提案し、美しい表現力で生み出していく。そのための高い技術力とチームワークがWOWの強さを支えているようです。

将来のビジョン

「普遍的な美」を求めて

時代と共に、人々の価値観は変化し、作るものも変わってきていると工藤さん。映像やインスタレーションなどを通じて、「人々にどんな価値を与えることができるか」ということが製作に携わる人々の永遠の課題となっています。
10年、20年前の映像でも、本当に良いものはいつの時代に見返しても心に響くそうです。その時代にある技術で表現できて、いつの時代にも変わらない美しさのことを工藤さんは「普遍的な美」と呼んでいます。今までにない新しい価値を生み出すためにもこの「普遍的な美」を追求したいと話す工藤さん。「いつまでも価値のあるものを追い求めていきたいです」。

わたしの出番!

デザインスタジオのプログラマー

わたしの出番!

佐藤 宏樹さん
プログラマー

入社3年目。現在プログラミングの仕事をしています。デザインスタジオなのにプログラミングと思われるかもしれませんが、インスタレーションのように、人の動きに反応するシステムやアプリケーションのシステムを調整するためにはプログラミングが必要です。いわば「技術と表現の橋渡し」の役目を果たしています。
新しいことに挑戦できて、スタッフもやりたいことに正直で真面目なところが会社の良いところです。現在は、新しいデバイスや技術が登場した際に、それを試しに使ってみて企画を提案したりしています。一度は採用されなかった企画も「あの時のデバイスが今欲しい」という具合で、後から違う企画に応用されることもあり、やりがいを感じています。

マイ・パートナー

ブレイクタイムのコーヒー

マイ・パートナー

田中さんのマイパートナーであるコーヒーメーカー

ビジュアルデザイナー田中さんのマイパートナーはコーヒー。1日に5、6杯は飲むそうです。「学生時代は全然コーヒーを飲む習慣がなかったのですが、働きはじめてたくさん飲むようになりました」。
仕事の関係上、長時間にわたり集中していることが多いため、キリの良いところでブレイクタイムとしてコーヒーを飲むそうです。しかし「1日の摂取量があまりに多いので、最近水に変えた方がいいのかなと思っています」と苦笑い。
オフィスに備え付けのコーヒーメーカーは、豆から挽いて出てくるタイプ。仙台の街並みや海を眺めながらのコーヒータイムは、田中さんにとって大切な時間となっています。

先輩の声

一つのことを極めて

先輩の声

田中 健二さん
ビジュアルデザイナー

ビジュアルデザイナーを務めて1年。東京の映像会社から転職し、現在はコマーシャルや展示などの映像制作や多種多様な企画に関わっています。
学生時代の自分はいわゆる「器用貧乏」でした。何か一つ極めたものを持っていると、それに付随して次のステージへの扉が開かれます。学生のうちに、得意なことをどんどん極めて、伸ばしていくといいと思いますよ。

この記事を書いた学生記者

オフィスにお邪魔すると、まず目に飛び込んでくるのが大きな窓。外に面している部分はほとんどが窓ガラスで、とても眺めがいいのです。
制作したCMを見せてもらうと、どれも見たことあるものばかり。普段はテレビで見るCMが仙台で制作されていたとは驚きです。工藤さんのお話にも出てくる「インスタレーション」とは、体験型の映像空間を指します。例えば、募金をすると募金箱やその周りの空間の映像が変化したり、映像の中の風船をタッチすると飛んで行ったりするなど、とても楽しいものばかりです。
今回取材を受けてくださった3名は全員東北出身。「新卒だけでなく、IターンやUターンで仙台に来る人にも役に立つ」と今回のプロジェクトに共感していただきました。仙台にこんなにも素敵な会社があると知るだけでも、地元で働きたい学生にとっては大きな励みになると感じています。(徳水 璃都)